生さだでも話題にのぼった、ガラパゴス諸島サンタ・クルス島の夜の港とは

生さだでも話題にのぼった、ガラパゴス諸島サンタ・クルス島の夜の港とは アイキャッチ

2018年9月30日に放送された、生さだこと「今夜も生でさだまさし」では、さださんのガラパゴス諸島訪問時のエピソードトークが沢山繰り広げられました!
(その関連で、私が送ったハガキも読んで頂けてびっくりしました!光栄です~!)

トーク中に「アシカが…」「サメが…」と様々なワードが飛び出したので、興味を持たれた方も多いのではないかと思います。
ここに住んでいた者としてハッキリ申し上げます。
ここの夜の港、ものすごく楽しいです。

ただの港がどうして楽しいのか?
たっぷりその魅力をご紹介させて頂きます!

サンタ・クルス島の夜の港はこうなる

ガラパゴスを訪れる方ならきっと一度は通るであろう、サンタ・クルス島のメインシティ、Puerto Ayora(プエルト・アヨラ)
ここには、他の島への移動やデイツアーに出発する玄関口となる港があります。
日中はとても賑やかな港ですが、日が暮れるとライトアップされてとてもムーディーになるんです!

サンタ・クルス島プエルト・アヨラの夜の港

この港は夜通し解放されているので、誰でも自由に散歩できます(もちろん入場料はかかりません)。
こんなにオトナな雰囲気ですから、恋人たちが手を繋いで愛を語らいにやってきたりもしますが…

夜の港に鎮座するカッショクペリカン

「お?ふたりっきりにはさせねーよ?」

そうです、この夜の港…。
動物たちが日中にも増して沢山いらっしゃるのです。

そっとそばにいてくれるカッショクペリカン

ひとりで悩んでいそうな方がベンチに座っていたら、そっとカッショクペリカンがそばに来てくれたりもします。

そして…ここの名物?

ペリカン先輩もとても素敵ですが、この夜の港で際立って注目を集めるのがこちら。


ベンチで堂々と眠るガラパゴスアシカ

ベンチは俺のものと言わんばかりの堂々たる寝姿、ガラパゴスアシカ。

どんなに横をバンバン人が通ろうが全く動じません。
アシカとしても、地面で眠るよりベンチの上で眠る方が上級感を味わえるのかもしれません。
そうです。こんな時我々人間は決してアシカ様をどかしてはいけません。
ガラパゴスにおいて、最も位が高いのは野生生物たちなのでございます。

ふてぶてしいアシカ

寝返りもうちます。
このふてぶてしさがたまりませんね。

夜の港では、海にも注目!

これらのような景色を見て満足して帰ってしまう方が沢山いらっしゃるのですが、ちょっと待っていただきたい!
まさに夜の港ならではの景色がまだあるのです!

それが、港から見下ろす海!
この景色、ずーっと眺めていられるくらいおもしろいんですよ!

夜の港のライトアップに誘われて、小さなイサキたちの群がここに集まってくるのです。
すると…
それを食べにブラックチップシャーク(カマストガリザメ)がうようよやってきます!

本当におもしろいくらいうようよいるので、その様子をこちらの動画でどうぞ!(音無し動画です)

「ガラパゴスには似たサメのガラパゴスシャークが生息しているけど、どうしてこの映像のサメはガラパゴスシャークでなくブラックチップシャーク(カマストガリザメ)だと分かるの?」
と思った方。
現地のダイビングガイドに聞いてみると、
「上から見たとき、頭が丸っこいのがガラパゴスシャーク。シュッとシャープなのがブラックチップシャーク(カマストガリザメ)」
なのだそうですよ。

のんびり泳いでいるように見えまる彼らですが、こう見えて虎視眈々とタイミングを見計らっているようで、たまに一斉にスピードを上げて集団漁を始めます。
その様子は大スぺクタクル!
この漁にアシカも加わってくる時もあって、映画のワンシーンさながらです。

また、他にもフグ(bullseye puffer)やエイ(golden cowray)なども現れるので、夜の港から見る海はまるで水族館のようです!

サンタ・クルス島に滞在する際には、是非夜の港にも訪れてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。著書『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん― ガラパゴスの秘魚』(さくら舎) 。 たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演、メディア出演等を行っている。