ガラパゴス入島時、要注意!なこと

ガラパゴス入島時、要注意!なこと アイキャッチ

悪魔の証明…ある事実、現象が全くない(なかった)という非常に困難な証明すること。
「自分が○○でない証明」って、何て難しいのでしょう。
それをまさか、日本から30時間を超えるフライトをやっとのことで終えたガラパゴス入島時に行わなければならなくなるなんて。
私がどのようにこのとんでもないトラブルに見舞われたか、ガラパゴス諸島への上陸手順を解説しながら順を追って説明します。

ガラパゴス諸島へ行くには、エクアドル国内線を利用する

エクアドル領であるガラパゴス諸島へ行くには、まずエクアドルに入国してそこから国内線で向かう必要があります。
※たまに、バックパッカーの間で南米他国からガラパゴス直行ルートがあると情報が出回るようですが、ガセネタです。エクアドルからの国内線の他にガラパゴスへ上陸する飛行ルートはありません。あったとしたらそれは違法です。
通常国内線での移動時は、国際線と比較して手続きや検査がゆるいものです。
しかし、ガラパゴス諸島に関しては話は別。
エクアドル国内の移動ではありますが、国際線利用時同様の手間がかかると考えてください。
冗談じゃなく、搭乗できるまでに諸々すごい時間がかかりますの。
フライト時刻の2時間前には空港に到着していましょう。

エクアドル、グアヤキルの空港
↑写真は、エクアドルの都市グアヤキルJosé Joaquín de Olmedo国際空港の国内線フロア

手続きには手順が。ややこしいので注意!

空港に着いたら、まずConsejo de Gobierno del Régimen Especial de Galapagos(ガラパゴス管理局)受付に並びます。
ここは国際線でいう出国審査のようなものと考えてください。
その後、SICGAL(ガラパゴス特別検疫制度)検査場に荷物を通しに行きます。
これはガラパゴスの生態系を外来種に破壊されるのを未然に防ぐための検査で、生の野菜・果物・肉類、植物や種子、野生化する恐れのある小動物などが見つかった場合没収されます。
それが終わり、やっと国内線のチェックインカウンターに進むことができます。

私が注意喚起しておきたいのが、一番最初のConsejo de Gobierno del Régimen Especial de Galapagos(ガラパゴス管理局)受付。
ここでは受付の係員にパスポートとエアチケット(Eチケットの印刷でも可)を提示します。
※2018年8月より、この時同時に宿泊先の予約を証明するもの(滞在全日程分)もしくは島民からの招待状の提示の義務化開始との情報。
同時に入島管理料(2018年8月現在、1人20ドル)を現金で支払い、以下の写真の入島管理カード(ガラパゴス到着時に提出する税関申告書のようなもの)をもらうのですが↓


※個人情報が載っているためぼかしてあります。

カードを手渡される前に、係員から口頭で
「名前は?」
「滞在はいつまで?ガラパゴスから帰る飛行機のチケットを見せて。」
「渡航の目的は?
等と聞かれ、係員はその返答をもとにカードの一部をパソコンで入力・印刷してくれた上で
「残りは飛行機の中で書いてね」
と最後にカードを手渡してくれます。

ここできちんとカードを確認しておくべきだった…。

そして、このとんでもない事件が発生…


無事に飛行機に搭乗し、離陸後さあ残りを記入するかとカードを見て愕然。

ミスでエンリケ名義になってしまったガラパゴス諸島入島管理カード

氏名:Mr エンリケ ドミンゲス
性別:女性
国籍:日本

(^o^)

誰!?

さっきの受付での尋問で、私の何をどう聞いてこれを入力したのか!
ていうかMrつけてるのに性別欄が女性って、やるならちゃんと統一してくださいよ。
こういうツッコミどころまで用意してくれてるって、もしかして渾身のギャグなのですか。そうなのですか。

まさかと思い、入島管理カードの下部も見てみると

ガラパゴス諸島入島管理カード 切り離し部分
※この事件発生当時の入島管理料は10ドルでした。

立派にエンリケ・ドミンゲスです、本当にありがとうございます\(^o^)/

このトラブル、全然笑い話では済まない!

この時、「終わったな」と思いました。全然笑えませんでした。
なぜなら、仮に入島時にガラパゴスの空港職員をなんとか丸め込んでこのカードを提出できたとしても、写真の部分は切り取られたのち保管するよう手渡される上、ガラパゴスを発つ時に空港で再提示する必要があるのです(ガラパゴスに然るべき入島手続きをした上で入ってきました、という証拠になるからです。ガラパゴスを発つフライトまで絶対に無くさずに保管してください!)。
つまりこの場合、私は帰りの空港でも再びエンリケ問題が浮上するという未来が見えていました。

しかしもう私は離陸した飛行機の中。
大人しくガラパゴスに着陸する他ありません。
エンリケとなっている入島管理カードに仕方なく私の情報を書き込み、事情を話して提出しようと思いました。

飛行機は無事にガラパゴスの空港に到着しました。
入島管理カウンターでパスポートと入島管理カードを提示しながら、グアヤキルの空港で間違った情報を入力されてしまった旨を伝えると
「じゃあこのエンリケって誰なんだ!」
…それは私が一番知りたいのですが。
「そもそも、君は本当にエンリケじゃないのか?」
「君がエンリケでない証拠を提示してくれないか」
「このパスポートのアキコって誰だ」
…なんですかこの展開は。
もはや私がアキコという日本人を偽ったエンリケ説まで浮上し、疑われているではありませんか!
悪魔の証明です、まさか自分の身にもふりかかる言葉だなんて思ってもみなかった…。
他の職員たちまでやってくるものの、話がふりだしに戻るだけで全然進展しません。
全員が疑いの目を私に注ぐ。
そんな状態が続くと、だんだん自分でも自信がなくなってくるのです。
「あれ…私、もしかして本当はエンリケなのかな…?」

絶望的状況、その時…


30分近くカウンターで足止めをくらい尋問。
自分でも自分を疑うことになるまさかの展開や、ここで証明ができなかったらガラパゴスに入島許可されないのではないかと疑心暗鬼になり、さすがに私が泣きそうになっていると、外部と電話を終えたらしい職員が戻ってきて現場の空気が変わりました。
このトラブルの発生源であるグアヤキルの空港の担当者と話がついたようで、どうやらこの謎のアジア人は本当にエンリケでないらしいということで落ち着く形に。
入島許可が降りたのです。安心しました。
しかしこのまま通過すると、私の手元にはエンリケの名の入島管理カードが残ってしまい離島時に再び問題になります。
ということで、この場で改めて私が入島管理料(20ドル)を支払って新しいカードに個人情報を記入すればOKという結果になりました。
「帰りにまたグアヤキルの空港に戻った時、ミスされたカードを管理局に返却すれば返金されるから」
とのことでしたが、悔しいので返却せずにエンリケカードはお土産に持って帰ってやりました。ことあるごとにネタにしてやるからな。

こんな大変な目に遭ったので、翌年再びガラパゴスに行った際にはエクアドル本土の空港のガラパゴス管理局の職員とはものすごく注意深くやりとりしました。
絶対に名前をミスされないように。
しかし手渡された入島管理カードには、窓口で相変わらず名前だとか色々聞かれたというのに、何も事前入力されていなかったのです。

何も事前入力しないルールにしたのか?それとも係員によるのか?
こればかりは私にも分かりません。

いずれにしてもですね。
入島管理カードは手渡された段階で必ずしっかり確認しましょう。

あなたも気付かぬうちに、エンリケになっているかもしれませんよ…。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。