どこよりも詳しい!ガラパゴス諸島の旅行に便利な定期船利用方法まとめ

どこよりも詳しい!ガラパゴス諸島の旅行に便利な定期船利用方法まとめ

「ていうか、ガラパゴスって人住んでるの?」
という疑問を持たれる方は沢山いらっしゃいます。

遠い日本に住んでいる我々からしたら、ガラパゴス諸島はゾウガメと海イグアナのサンクチュアリというイメージが強いので当然ですよね。
ぎょうさん、人暮らしておりますよ。

とは言っても、ガラパゴス諸島の中で人が暮らしている有人島は4島のみ。
世界自然遺産第1号のガラパゴス諸島は97%が自然保護区で、残された3%の居住区の中で人々が暮らしているのです。
そして、人の生活するところには交通が発生するもので、それぞれの島へ渡る定期船が運航されています。

この定期船には、チケットを購入すれば誰でも乗船できるので、ツアーに頼らずとも自力で他島へ移動・観光ができますよ。
自由にその時その時で観光先を選びたい人には嬉しい&利用する他ないですよね!

ガラパゴスで自由に旅できる島は?

個人で移動できる有人島はサンタ・クルス島、イサべラ(イザベラ)島、サン・クリストバル島、フロレアーナ島の4島ですが、全ての定期船はサンタ・クルス島発または着です。
つまり、サンタ・クルス島イサべラ島、サンタ・クルス島サン・クリストバル島、サンタ・クルス島フロレアーナ島のルートのみの運航で、例えばイサべラ島からサン・クリストバル島へ行きたい時は直行便が存在しないため、イサべラ島→サンタ・クルス島→サン・クリストバル島というルートで行く必要があります。

定期船マップ

↑サンタ・クルス島⇔フロレアーナ島のみ矢印が点線なのは、定期船の運航予定が毎日ではなく週に2日程度な上、乗船希望人数が一定数集まらなければ運航されないためです。

定期船の運航スケジュールは、2018年8月時点で
◇サンタ・クルス島イサべラ島:7時発と14時発
◇イサべラ島サンタ・クルス島:6時発と14
時発
◇サンタ・クルス島サン・クリストバル島:7時発と14時発
◇サン・クリストバル島サンタ・クルス島:7時発と15
時発
どの便も片道2時間~2時間半。毎日運航しています。
※運航スケジュールは変更される場合があります、現地で必ずご確認ください。

定期船のチケットを購入しよう

では、チケットはどこで購入できるのでしょうか。

定期船チケットが買える場所 目印

↑こういった看板が立っていたり、お店入口周りにticket」の文字があるところでならどこでも購入できます。
定期船は小型のスピードボートで定員人数が決まっているため、予約制です(しかし1隻のみなわけではなく、ボート業者はいくつかあるため、出港時刻に同じ目的地へ何隻かのスピードボートが出航するシステムです)。
乗船予定の前日までには乗船予約=チケット購入しておきましょう。

購入の仕方は簡単、チケットを販売しているお店に入り、
・乗船希望日、午前便か午後便か
・名前
・国籍
・パスポート番号
を告げた上で、チケット代11便につき30ドル(2018年8月時点)を支払うのみです。

一度に往路と復路の2便のチケットを購入することもできます。
パスポートの提示を求められることもあるので、購入の際はパスポートを持参しましょう

定期船チケット

↑手続きが完了すると、このような手のひらサイズの紙チケットが手渡されます。

この時、「こちらで君のデータを控えてあるから大丈夫」ともし言われても、絶対にチケット現物をもらっておくこと!
私は初めての定期船利用時、このように言われチケット現物を渡されなかったがために、いざ乗船時港で「チケットの提示がない者は乗せない」と言われ、危うく乗れなくなるところでした。

そして、船の名前を確認しておくこと。
上の写真のチケットの場合、船の名前はOSPREYです(Lancha:の横に記入されているのが船の名前です)。
乗船時、港には様々なスピードボートがあるため、どれが自分の乗るものかわからなくなりがちな上、係員も「OSPREYに乗るお客様はいますかー!」と船の名前で呼びかけるからです。

ちなみに、チケット購入後もし何らかの事情でキャンセルする場合は、チケット購入店に乗船予定時刻の3時間前までに連絡しましょう。
連絡をしておかないと、船は遅れてくるであろうあなたの到着を律儀に待ち続けてしまって、いつまでも出航できないのです(本当です、すごく健気に待ってくれます)。

キャンセル料は前日や当日などに関わらずいかなる場合でも5ドル徴収されますが、乗船を別日または当日の別便に変更する場合はお金はかかりません。
もしかすると業者によっては変更料がかかるかもしれませんが、私の経験では乗船予約の振り替えは無料でした。

乗船前のきまり

乗船日には、出港時刻の30分前までに港に到着していることがルールです。
南米だから時間にゆるそうだと遅れてはいけません、ガラパゴスの観光業は基本的に時間に厳しいのです。
私、一度集合時刻に5分遅れて到着したとき、
「ありえない」
「人として全くなってない」
「そんな甘い考えでよく過ごしてこられたな」
と係員にめちゃくちゃ怒られたことがあります。本当にごめんなさい。

でも観光業の場面を離れてプライベートになると、平気で無連絡で30分遅刻してきたりする人も結構いらっしゃるんですけどね。
しかも、そういう時は待たされた方は責めないし、遅れた方もあまり謝らないし。
仕事は仕事、プライベートはプライベートなのです。
このすさまじいほどの切り替えがガラパゴス流…か?

港に行くと、自分の乗船するボートの名前を掲げた係員(もしくはただ画板を携えた係員らしき者)が現れるので、そこで点呼をとってもらいチケットを提示します。
サンタ・クルス島から乗船する場合は、その際にボートの名前が印字されたネックストラップを渡されるので、首から下げておきます。

そして、ここからが大事。

全ての荷物の中身を、検査してもらいます。

荷物検査所

↑写真はフロレアーナ島の荷物検査所

テロ警戒のためか?と我々は想像しますが、ガラパゴスでは外来種の脅威を未然に防ぐためという生態系保全の目的で荷物検査を行います。
そのため、ここで聞かれるのは
「有機物はお持ちですか?」
生野菜、フルーツ、生肉や生魚といった生鮮食品は他島に持ち込むことが禁じられ、没収されます。
また、植物や、砂、生き物も当然アウトです。
船内でおやつとしてリンゴでもかじろうと荷物に忍ばせていた観光客が、ここで悉く没収されてしゅんとしている現場をたまに目にします。
おやつは有機物を避け、無難にクラッカーやチョコレートにしましょうね。

ちなみにこの検査、荷物のチャックというチャックを全て開けられます。
スーツケースを広げられた途端、むき出しの下着類が台にドサドサー!となってしまっている人もいるので、荷物の中はある程度整理整頓しておいて、下着類は中身の見えない袋の中にまとめた上で収納しておくことをおすすめします(そういった中身の見えない内容物は、まずは上から触って検査されます。手触りで有機物でないと判断された場合は中身を開けて見られることはありません)。

全ての荷物の検査が終わったら、その場で荷物の開閉部全てを結束バンドで縛られ、検査済みであることを表す紙シールを持ち手部分に巻かれます。
そのため、検査後は到着まで荷物のチャックやフレームを開閉することができません!
荷物検査の前に、必ずカメラやお財布は首にかけておくか、服のポケットに入れておきましょう。
船内で飲食するおやつや飲み物も、荷物の外ポケットに入れておくか、チャックのない小さな手提げ袋に入れるなどしておきましょう。

いよいよ乗船、でもここでまだお金がかかる!

定期船 ボート外観

↑定期船はこのような小型スピードボートです。船内にはトイレもあります。

ここまで全て終了したら、あとは自分の船が来るのを待つだけです。
自分の乗る名前のボートが見えて、港係員が「○○に乗船のお客様ー!」と声をあげだしたら、荷物と共に移動しましょう。

しかし、サン・クリストバル島以外は、港の設計の都合上この小型のスピードボートですら直接発着ができないため、ちょっと離れた沖合で待ってくれている定期船のボートまで水上タクシーで向かう必要があるんです。下船時も同様です。
※水上タクシーは、利用する定期船の職員が指示・案内してくれるので、自分で手配する必要はありません。

水上タクシー

この水上タクシーにもお金を払う必要があるので、各島への移動の際に定期船代(1人片道30ドル)の他にかかるお金をまとめておきます。
※フロレアーナ島に関しては個人で定期船を利用したことがないためわかりかねます、すみません。

2018年8月時点
◇サンタ・クルス島~イサべラ島:
水上タクシー(50セント)→定期船水上タクシー(1ドル)→港上陸時、イサべラ島港使用料20ドル
◇イサべラ島~サンタ・クルス島:
水上タクシー(1ドル)→定期船水上タクシー(50セント)→港上陸
◇サンタ・クルス島~サン・クリストバル島:
水上タクシー(50セント)→定期船港上陸
◇サン・クリストバル島~サンタ・クルス島:
定期船水上タクシー(50セント)→港上陸
イサべラ島のみ入島時、港使用料として120ドルを支払う必要があります。

乗船してからの注意

定期船のスピードボートでは後方部に乗らないことをおすすめします。
なぜなら、後方部は屋根や囲いとなってくれる部分が無く、海風や潮にさらされまくるからです。

島を渡る定期船というとフェリーのような、景色を楽しめるものみたいなイメージがあるじゃないですか。
ガラパゴスのスピードボートはかっとばします。ぶっとばします。
優雅の「ゆ」どころか「y」の字もございません。
もはや揺れるなんて次元ではなく、お尻が跳ねまくります。
そんな船で囲いのない後方部に乗っていると、風が冷たくてたまらない上波のしぶきもモロに被りますし、下手したら海に落ちます。
そんなスバラシイ船旅です、乗船前には酔い止めは必須でございます。

そして、景色が良いからとボートの2階部分に乗る方もいますが、これもできれば避けた方がいいです。
やはり風がモロに当たって寒い上、トイレに行かれないからです。
トイレは船内1階部分にあるのですが、はしごが船の外側にあり危険という理由で、到着まで降りることは絶対に許されないのです。ヒイイイィィィ

そんな色々な意味で夢のような船旅を終えたら…大変お疲れ様でした。
もうあなたは大丈夫です。優雅な陸地LIFEをご堪能ください。

定期船で港到着

上の写真はイサべラ島の港到着の図です。
(写真左のカウンターのような場所で、イサべラ島のみ入島料を支払います。)
最後に上陸後は港出口で待ち受けている係員に、検査時に付けられた荷物の結束バンドを切ってもらうのを忘れないでくださいね。


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。