ZIP!のガラパゴス生中継で桝アナウンサーの訪れた場所に行くには?

日テレ「所さんの目がテン!」とのコラボ企画!今週のZIP!内で、桝太一アナウンサーによるガラパゴス諸島からの生中継をご覧になって「ガラパゴスに行ってみたい!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
せっかくなら中継で映った場所に行ってみたいと思いませんか?

そもそもガラパゴス諸島って行かれるの?

行かれます!それも、個人で旅行することだって可能です!
ガラパゴス諸島への旅行で最もメジャー&旅行社で取扱いが多いのはクルーズツアー。
クルーズ船で数日かけてガラパゴスの各島を巡るもので、眠っている間に別の島に着くので移動の手間もありません。
効率良くガラパゴスの名所を全てまわる旅が可能です。
一方、個人での旅行は移動の手間はあるものの、行先や旅の行程を自分で自由に決められます。
ガラパゴス生中継の各所を、桝アナウンサーと同じルートで巡ることができるのは個人旅行!
ということでここからは、個人旅行で中継各地へ訪問するためのアクセス情報などを解説します!

7/30(月)中継地、エル・チャト(サンタ・クルス島ハイランド)

出発地→サンタ・クルス島
目的地への移動手段→タクシー
エル・チャト(El Chato)のガラパゴスゾウガメ

サンタ・クルス島のエル・チャト(El Chato)は、中心地から車で20分ほどのハイランドにある農場。
ツアーに参加せずとも、個人でタクシーを利用して訪れることができます。
ここには野生のガラパゴスゾウガメが草を食べに集まってくるため、敷地内を歩いているとあちこちで巨大なゾウガメに出会うことができます。

足場がぬかるんでいることがあるので、サンダルではなくすべりにくいスニーカー等で訪れましょう。
レストランも併設されているため休憩が可能です。
近くには溶岩が流れて出来た2kmほどの天然トンネル(Túnel de Lava)もあるので、是非立ち寄ってみてください♪
入場可能時間:月~日曜、6:00~18:00
入場料:1人3ドル(2017年時点)

7/31(火)中継地、ノース・セイモア島

出発地→サンタ・クルス島
目的地への移動手段→日帰りツアー参加
ノースセイモア島、求愛中のグンカンドリ

ノース・セイモア島(North Seymour island/isla Seymour Norte)はグンカンドリやアオアシカツオドリの一大営巣地で、ガラパゴス諸島の中でも野鳥の楽園として有名な島で、サンタ・クルス島から船で約45分の距離に位置します。
自由な上陸は許されない無人島ですが、サンタ・クルス島から日帰りツアーに参加すれば上陸することができます。

2018年8月時点でのノース・セイモア島日帰りツアー料金の平均額は220ドル(1人当たり/昼食込)で、ツアーでは国立公園のガイドの案内でノース・セイモア島を上陸観察した後、サンタ・クルス島北部のラス・バーチャス・ビーチに上陸し自由時間を過ごしてから帰るパターンが通例です。
浜辺で座ってのんびりするのはもちろん、シュノーケル器材を持参もしくは利用するツアーショップで予めレンタル予約すればビーチでシュノーケリングを楽しむことができますよ!

8/1(水)中継地、サウス・プラザ島

出発地→サンタ・クルス島
目的地への移動手段→日帰りツアー参加
サウス・プラザ島のリクイグアナ

サウス・プラザ島(South Plaza island/isla Plaza Sur)は、サンタ・クルス島から船で約1時間半の距離に位置する全長500mほどの小さな無人島です。
こちらもノース・セイモア島同様、サンタ・クルス島から日帰りツアーに参加すれば上陸することができます。
この島はガラパゴスで最も多くリクイグアナが生息する島で、地表を覆う固有植物のセスビュームが赤く色づく7~8月は見事な景観になりますよ。

2018年8月時点でのサウス・プラザ島日帰りツアー料金の平均額は210ドル(1人当たり/昼食込)で、ツアーでは国立公園のガイドの案内でサウス・プラザ島を上陸観察した後、サンタ・クルス島北部のプンタ・カリオンで船を止めシュノーケリングタイムを過ごしてから帰るパターンが通例です。
プンタ・カリオンは上陸ポイントではなく、沖合に船を止め直接海にエントリーするタイプのシュノーケリングスポットのため、泳ぎに自信の無い人は無理せずライフジャケットを使用するか、デッキからのんびりと景色を眺めて過ごすのがおすすめです。
泳ぎたい人はシュノーケル器材の持参もしくはレンタルを忘れずに!

8/2(木)・8/3(金)中継地、エスパニョーラ島

出発地→サン・クリストバル島
目的地への移動手段→日帰りツアー参加
浜辺で半しろくまと化すアシカ

3年ほど前まではクルーズツアーでしか上陸することができませんでしたが、サン・クリストバル島からの日帰りツアーが実現され、個人旅行でも行かれるようになりました!
エスパニョーラ島(Española island/isla Española)は、サン・クリストバル島から船で約2時間の距離に位置する無人島で、固有種ガラパゴスアホウドリの営巣地(12月~3月は島にアホウドリがいないので注意)として知られています。
また、エスパニョーラ島のウミイグアナは1月頃に体が赤くなり、特に繁殖期のオスは鮮やかな赤と緑の「クリスマスカラー」になります。

2018年8月時点でのエスパニョーラ島日帰りツアー料金の平均額は230ドル(1人当たり/昼食込)で、ツアーでは国立公園のガイドの案内によるエスパニョーラ島の上陸観察と、同島の浜ガードナー・ベイでの海水浴タイムがセットになっています。
ガードナー・ベイはアシカが多く生息する浜辺なので、アシカたちと座ってのんびりしたり海水浴するも良し、シュノーケル器材を持参もしくは予めレンタルしてシュノーケリングを楽しむのも良しです♪

このルートを最も効率良く、低予算で巡る行程はこれだ!

この行程で宿泊する島は、前半サンタ・クルス島(Santa Cruz island/isla Santa Cruz)、後半サン・クリストバル島(San Cristobal island/isla San Cristóbal)の2島です!
ガラパゴス到着時はバルトラ空港(空港コード:GPS)、ガラパゴス出発時はサン・クリストバル空港(空港コード:SCY)で航空券を購入し、旅行前には2島で宿泊するホテルやホステルを予約しておき、予約証明となるもの(宿泊施設から送られたメール等)を印刷して手荷物に持参しましょう!
※尚、以下に記載する料金と情報はすべて2018年8月時点のものであることをご承知おきください。

ガラパゴス諸島到着日:
バルトラ空港(Seymour空港)着、シャトルバス(2018年7月末より有料化、片道5ドルに)とフェリー(1ドル)を乗り継いでイタバカ海峡を渡り、サンタ・クルス島へ。
サンタ・クルス島に到着後、バス(2ドル、時間不定期)もしくはタクシー(25ドル)で中心地プエルト・アヨラへ(約45分)。
※ガラパゴスにおけるタクシーの値段は、1人当たりの額ではなく距離額。
そのため、イタバカ海峡~プエルト・アヨラまで1人で乗れば25ドルですが、2人なら12ドル50セント…と1人当たりの負担額が安くなります。
タクシー1台の最大乗客数は4人のため、他の利用客と共に4人乗り合いで行くとお得!(それを多くの観光客が知っているため、イタバカ海峡でタクシーを待っていると「何人?一緒にタクシー乗らない?」と声を掛けたり掛けられたりします。)

もし、ここでタクシーに1人もしくは一緒に旅行する身内だけで乗る=タクシー貸切になったら、「エル・チャトに寄らせてください」と頼みましょう!
エル・チャトはイタバカ海峡~プエルト・アヨラの途中にあるため、このルートが最も効率が良く節約にもなります。
イタバカ海峡~エル・チャト(タクシー運転手の同行ガイド付)~プエルト・アヨラで料金は40~50ドルです。

ガラパゴスのタクシーは、白い軽トラ。

ガラパゴスのタクシーは、白い軽トラ。

②プエルト・アヨラ到着後、予約しておいたホテルやホステル(2018年8月より、ガラパゴス諸島への渡航者はエクアドル国内線搭乗前に入島管理カウンターで宿泊先の予約を証明するもの、もしくは島民からの紹介状の提示が必須となりました。現地に到着してから宿泊先を決めることができなくなったのでくれぐれもご注意ください!)にチェックインして一息着いたら、タクシーでエル・チャトへ。

プエルト・アヨラ~エル・チャトの往復タクシーは運転手による現地でのガイド同行込みで40~50ドル。
路上でタクシーを拾うことも可能ですがなかなかつかまらないことが多いので(ガラパゴスはエクアドル本土と異なり、流しのタクシー利用における心配は基本的にありません)、ホテルやホステルのフロントにエル・チャトへ行く旨を告げてタクシーを呼んでもらう方がおすすめです。
フロントにタクシーを呼んでもらっても、流しのタクシーを利用しても、料金は同じである場合が多いです♪

エル・チャトのゾウガメたち

エル・チャトのゾウガメたち

③エル・チャト観光後、中心地に沢山あるツアーショップで、翌日以降のノース・セイモア島とサウス・プラザ島の予約をしましょう。
(スペイン語か英語でメールのやり取りができる人は、事前にネットでツアー予約しておくのもアリです!)
店頭で行きたい島と日程を告げればすぐ空席確認をしてくれ、空いていればその場で予約できます。
もし空席が無かった場合でも、別のショップに行けば空席があることも多いですよ。

料金は予約時前払いで、現金かクレジットカード(ガラパゴスではVISA、Masterが利用可、Dinersも大体使えます)払いが利用できます。
予約にはパスポートの提示を求められることもあるので忘れずに持って行ってくださいね!

この時ついでに、旅行4日目にサン・クリストバル島に移動するための定期船も予約しておきましょう!
サンタ・クルス島からサン・クリストバル島への定期船は毎日午前(7時発)と午後(14時発)の2便出ていますが、旅程を考慮して午前便を予約するのがおすすめです。
定期船の乗船料は1人30ドルです!予約購入時に手渡されるチケット(レシートのような小さな紙)をくれぐれも無くさないようにしてくださいね。

サンタ・クルス中心地のツアーショップ

サンタ・クルス中心地にはツアーショップが沢山。夜まで営業しているところも多い。ツアーの他、定期船乗船予約も取り扱っている。

旅行2日目:
予約しておいたノース・セイモア島日帰りツアーに参加!
利用するショップやツアーによって、「○時にショップ集合」のパターンだったり、宿泊先のホテルやホステルにバスが迎えに来るパターンがあります。
離島ツアーは夕方頃終了なので昼食は含まれていますが、利用するショップやツアーによっては朝食も含まれていることもあるので予約時に必ず確認しておきましょう!

ノース・セイモア島のグンカンドリの親子

ノース・セイモア島のグンカンドリの親子


旅行3日目:
予約しておいたサウス・プラザ島日帰りツアーに参加!
注意事項は2日目と同じです。
ツアー後は翌日早朝のサン・クリストバル島への移動に備えて早めに荷造り&就寝しましょう。

赤くなったセスビュームが美しい、8月のサウス・プラザ島。

赤くなったセスビュームが美しい、8月のサウス・プラザ島。

旅行4日目:
サン・クリストバルへ移動。
船の出港時刻の30分前までには港に着いていましょう。
定期船の乗船前には、生態系を保護するための荷物検査があります。
動植物はもちろん、生野菜・果物・種子といった発芽する可能性のある食品は持ち込めないので、島を出るまでに消費しておいてくださいね。

ちなみに、全ての荷物のチャックというチャック全てを開けて中身を確認されるのでスーツケースやリュックの中は整理整頓しておくのがおすすめです。
下着などプライベートなものは中身の見えない袋に入れておけば、中身は見られず袋の上から触って有機物でないかの確認のみしてくれます。

定期船の利用に関してはこちらの記事をご参照ください♪

どこよりも詳しい!ガラパゴス諸島の旅行に便利な定期船利用方法まとめ

およそ2時間の船旅でサン・クリストバル島に到着です。
宿のチェックインなどを済ませたら、中心地に沢山あるツアーショップで翌日のエスパニョーラ島日帰りツアーの予約をしに行きましょう。
エスパニョーラ島のツアーはまだまだ新興事業のため、毎日は開催されていないようです。
木曜日にエスパニョーラ島のツアーが開催されることが多いようなので、それに合わせて旅程を組んでおくか事前にネットでツアーの予約をしておくのがおすすめです。

ツアー予約が済んだら一日サン・クリストバル島でフリータイムです。
この島は通称「アシカの島」。中心地から徒歩圏内にいくつか浜辺があるので、そこで大勢のアシカと共に海水浴するのも楽しいですよ。

サン・クリストバル島の浜辺で出会った赤ちゃんアシカ

サン・クリストバル島の浜辺で出会った赤ちゃんアシカ

旅行5日目:
予約しておいたエスパニョーラ島ツアーに参加!
注意事項はこれまでの日帰りツアーと同じです。
翌日に備えて荷造りする際、ガラパゴス到着時に空港の入島管理カウンターで手渡されたツーリストカードをパスポートや航空券と一緒にしまっておきましょう。
このツーリストカードがガラパゴス入島の証明になるため、これを帰りの空港で提示できないと不法入島者扱いとされ最悪拘束される可能性があります。

旅行6日目:
飛行機のフライト時刻の2時間前までにサン・クリストバル空港へ。
市街地からタクシーで約3分、徒歩だと約10分という距離です。
2日かけて日本へ帰国し旅は終了、マスパゴス旅行お疲れ様でした!

~このブログの著者の本『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん』(さくら舎)好評発売中!~

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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。著書『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん― ガラパゴスの秘魚』(さくら舎) 。 たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演、メディア出演等を行っている。