チャールズ・ダーウィン研究所、勤務初日はどんな一日?

チャールズ・ダーウィン研究所、勤務初日はどんな一日? アイキャッチ

新しい環境で迎える初日はドキドキするものですよね。
ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所にボランティアスタッフとして勤務することになった私は、およそ3か月間のビザ手続き待機inエクアドル本土を経て、ついにガラパゴス諸島に帰ってきました。

《なぜ私がチャールズ・ダーウィン研究所に所属することになったかはこちらをご参照ください!》

気付いたら、ガラパゴス諸島民。

ガラパゴス諸島に戻った日にさっそく勤務初日になるということでしたが、初日に何をするのかは聞かされておらず、心配性の私は不安でいっぱいでした…。
一体どんな一日になるのでしょうか。

ガラパゴス諸島、サンタ・クルス島に到着!

島に到着次第、荷物全部持ったまま直接ダーウィン研究所においでということでしたので、スーツケースやらバックパックやら抱えたちんどん屋状態のまま研究所にやってきました。

最初に、ボランティア受入れも担当する人事部に立ち寄り、「今日からお世話になるアキコです」とご挨拶。
そこでまず契約書類に記入し、フィールドワーク中の怪我などに備えて保険にも加入します(差し出される書類に必要事項を記入すればOK、保険料などは研究所負担なのでこちらは支払う必要はありません)。
希望すれば、このタイミングで銀行口座の開設手続きもできます(銀行はBanco del Pacífico、開設手続き時に最低20ドルは口座に預ける必要あり※2015年12月当時)。

それを終えたら、荷物を自分の部屋に置きにいきます。
当ブログを以前からご愛顧頂いている方は思い出されたでしょうか、「まさかあの家か…!?」と例の伝説の家を↓。

ガラパゴス諸島で一人暮らし。しょっぱなから壮大な洗礼を受けた。

しかし、この伝説の家↑は残念ながら既に引き払ってしまっていました。
そして、これからガラパゴスで住む新たな家はまだ探していません。

では、今夜からどこで眠るのか。

ご安心ください。
チャールズ・ダーウィン研究所にはボランティア向けに敷地内に寮があるんです!

チャールズ・ダーウィン研究所の寮

というわけで、担当のスタッフに私が眠る部屋に連れていっていただき、ひとまず荷物を置きます。

研究所の寮の部屋

部屋は2人1部屋のドミトリー。
この時期はボランティアの人数が少なかったので、運よく私一人で部屋を使えることになりました。
寮はトイレ、シャワールーム、キッチンと食堂は共同です。
ほとんどのボランティアはこの寮でずっと共同生活するのですが、私は完全一人暮らしがしたかったので、この日から5日だけ寮を利用することにしていました。
というわけで5日以内に家探ししなければならないのですが、その話はまた別の機会に…。

荷物を置くと、「さっそく君のボスのところへ行こう!」とスタッフに促され、いよいよ勤務開始です!

お世話になります、ガラパゴス・ベルデ2050(GV2050)

ドキドキしながら、私が研究所で所属するプロジェクト・ガラパゴス・ベルデ2050(GV2050)のオフィスへ入場。

《GV2050についてはこちらの記事をご参照ください!》

保全活動に興味がある人に考えてほしい、「植林」という言葉

「アキコ!待ってたわよ~!」
とプロジェクトリーダーである研究者のパトリシア女史(パティ)が迎えてくださいました。
オフィス内には他にソル、ディアナというスタッフの他に、同じく最近ボランティアで所属したばかりというコスタリカ人のアレハンドロ君もいらっしゃり、一通り皆で自己紹介。

「よし、じゃあこのGV2050がどんなことをするプロジェクトなのか、仕事内容を説明するわね!」
とリーダーのパティが言うので、メモとペンを構えると

「というわけで、アキコに説明よろしく。アレハンドロ!」

と、つい最近同じくここに来たばかりのボランティア、アレハンドロ君に丸投げ。

彼は「お、俺!?」と驚きつつ、丁寧に説明してくれました。
そして、なんとさっそく明日フィールドワークに私も繰り出されるそうで。
真剣に相槌を打ちながら聞いていると、アレハンドロはちょっと苦笑いしながらこう言いました。


「あの…説明、わかってるんだよね…?」

え!こんなにめちゃくちゃ真剣に聞いてますけど!?
と内心驚きながらも「大丈夫ですよ」と答えると、

「いやぁ、こうして説明している間全然質問がないから…。」

そうなのです。ここが文化の違い。
日本人は学校でも「質問は話を聞き終わってから」と教わることが多いので、話の途中に腰を折るように質問を投げかけることはあまりありません。
ところがこちらでは、「質問は思いついたらすぐその場で」というスタンス。
ですから、大人しく黙ってうんうんと話を説明を聞いているのは、「この人話聞いてないんじゃないの?」と感じられてしまうようなのです。

しかし、そもそもアレハンドロの説明がわかりやすく丁寧だったので私は疑問・質問も特別抱かなかったのですが…。
ここで何か質問しないと「話をわかってなさそう」という疑いは晴れません。
ということで、
「あの…明日のフィールドワークの際、お昼ご飯って各自持参ですか?」
と聞いてみると、

「へ!?そこ!?仕事内容じゃなくて、ご飯のこと!?」

と大爆笑されてしまいました。
これが今でも解せません、だって食事は私にとってとても重要…!

初仕事を任された

アレハンドロによるGV2050についての解説が終わると、上司のパティから
「じゃあさっそくアキコに仕事ね。スカレシア・アフィニスの種をとってきて!」
と指示が出されました。
ダーウィン研究所敷地内には、ガラパゴス固有種の貴重な植物スカレシアの一種、スカレシア・アフィニスの木がいくつか生えているので、その種を採取してくるというミッションです。

記念すべき私の初仕事は、種をとってくることでした。

スカレシア・アフィニス

こちらがスカレシア・アフィニス。
こう見えてヒナギクの仲間なんですよ。

スカレシア・アフィニスの種

こちらが、その種。正しくは、花です。
スカレシア・アフィニスの花は咲き終えるとそのまま落ちることなくこのように乾燥するので、この状態の花をまるまるとってきます。
種は、花びらと花びらの間に差し込まれているように見える細長く黒い物体です。

いくつか集め終えると

スカレシア・アフィニスの袋

紙袋に入れて
日付、植物の名前、採取した人の名前、採取した島の名前
をペンで書き、乾燥用ストーブの中に入れて完了。
(3日~1週間ほど乾燥させてから、改めて花から種を取り出します。乾燥させることで種が外れやすくなるのです。)

ここまで終えると、まだ定時前でしたが
「お疲れ様。今日到着したばかりで疲れたでしょ、もう今日は休んでいいわよ。また明日ね。」
とお先に失礼できることになりました。

頭の中でわたわたしながらも、とりあえず初日を終えることができました。初日はこんなものでいいのか~。

その夜

ひとまず買い物にサンタ・クルス島の町をぶらついていると

おや

おや…?

へたるウミイグアナ

ウミイグアナが路上で休憩してる。

君もきっと、今日一日色々あったのよね。
お疲れ様、明日も頑張ろうね!


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。