ガラパゴス諸島の象徴、ガラパゴスゾウガメはレアな存在?身近な存在?

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ガラパゴス諸島といえばガラパゴスゾウガメを思い浮かべる方が多いですよね!
そもそもガラパゴス諸島の名前の由来となった「ガラパゴ」が、スペイン語でゾウガメの意味なんです。
しかし、その地の象徴生物だからといってそこに行けばわらわら見られるということはまずありませんよね。

実際、ガラパゴス諸島においてガラパゴスゾウガメはレアなのでしょうか?それとも身近な存在なのでしょうか?

ガラパゴス諸島、サンタ・クルス島に暮らした私が実際の経験で語ります。

ガラパゴス諸島のゾウガメ背景

諸島にその名がついているということは、本来それだけ沢山のガラパゴスゾウガメが存在していたということです。
しかし、人間がこの島々に入植を始めた前後の時代で、動きが遅く捕まえやすいゾウガメは乱獲され生息数が激減してしまいました。
絶滅に追いやられた種もいます。
それでも、ガラパゴス諸島では早い段階でゾウガメを含めその生態系の保全活動が発足したため(ガラパゴス諸島は1978年に世界自然遺産第一号に登録されましたが、保全活動はそれよりも前に開始されていました)、順調に生息数は増加しています。

保全ルールが整備されたガラパゴス諸島では、全域のうち97%が自然保護区
残りの3%に人間は居住していますが、野性のガラパゴスゾウガメの生息するエリアはほとんどが保護区である97%に入りますので、人間とゾウガメの生活圏がだだかぶり!ということはありません。

ではガラパゴスゾウガメには出会えないのか!?

「じゃあガラパゴスに住んでいても全然ゾウガメに会えないじゃん!」
と思われるかもしれませんが、これがそうでもないのです。

例えば、サンタ・クルス島だと中心地プエルト・アヨラからベジャビスタという集落へ続く車道でよくガラパゴスゾウガメに遭遇します。
彼らはのんびり車道を歩いていたり、中にはど真ん中で座り込んで休憩していたりするので、軽く渋滞になってしまうこともあります。

道路を歩くガラパゴスゾウガメ

ゾウガメによっては車道のみならずそこからプエルト・アヨラ地区にまで入ってくる個体もいます。
プエルト・アヨラ地区の最果てに島唯一のガソリンスタンドがあるのですが、そこで給油を終えて出ようとしたら、ガソリンスタンドに入ってきたゾウガメとすれ違ったことがあります。
何しに来たんだろう…やっぱり給油?

ハイランドの農地の方ではお馴染みだったりする


中心地では出会えない存在ですが、サンタ・クルス島のハイランドの農地に住む島民にとっては、ガラパゴスゾウガメは身近な存在のようです。

ハイランドに住んでいる友人のお宅にお邪魔した時、隣接する所有地も案内して頂いたことがありました。
「昔はそれなりに手入れしていたんだけど、今は何もやっていないからこんな状態だよ」
と笑いながら話す広い土地は確かに草ボーボーでしたが、進んでみるときちんと歩けるようにお手入れされている場所もありました。

歩けるように手入れされたかのように見えるが…?

「なんだ、やっぱり手入れしてるじゃない~」
とツッコミを入れると、

「ああ、これね。うちらじゃない。ゾウガメ。」

・・・?( ^o^ )

ちょっと何言ってるかわからない。
ゾウガメと名がついた農地用ルンバか何かですか?

意味がわからなかったのでよくよく聞いてみると、
この手入れされたように見える道は、野生のガラパゴスゾウガメたちが自ら通れるようにと体で押して作り上げた道なのだそうです。
いわば、ゾウガメロード。

ちょっと荒々しく枝の角度が傾いているのは、ゾウガメが力づくで押し広げたからだろう、と。

ガラパゴスゾウガメの作った道?巣?

「これもゾウガメだね。通り抜けようとしたらうまくいかなかったから途中で建設を諦めたトンネルなのか、それともここを寝床にしているのかもしれない。」

驚くことなくさらっと友人は言いました。
別にこのあたりでは珍しいことではなく、当たり前なのだそうです。

手っ取り早く、確実にガラパゴスゾウガメを見たい!という人々におすすめの場所

普通の旅行ではハイランドの個人宅の土地にお邪魔するわけにはいかないですし、車道でゾウガメが通るのをただただ待つのも時間がもったいないですよね。

そんな方は、サンタ・クルス島のエル・チャト(El Chato)に行きましょう!
入場料はかかりますが、ツアーに参加しなくてもタクシーを利用して個人で手軽に行かれますし、確実に沢山の野生のガラパゴスゾウガメに出会える人気の観光地です。
エル・チャト(El Chato)への詳しいアクセスや料金などについては以下の記事内に詳しく記載しております♪

ZIP!のガラパゴス生中継で桝アナウンサーの訪れた場所に行くには?

または、同じくサンタ・クルス島のチャールズ・ダーウィン研究所でもガラパゴスゾウガメが見られますよ。(入場可能時間:毎日6時~18時)
あの有名なロンサム・ジョージが晩年を過ごした場所です!(現在はここでジョージのはく製が展示されています。)
ここでは保護繁殖が行われていて、展示場では様々な島(=つまり様々な種)のガラパゴスゾウガメが見られます。

ここは入場料もかからず、中心地から徒歩で行くことができますよ!

同様にゾウガメを保護繁殖する施設で、イサべラ島のゾウガメ繁殖センター(Centro de Crianza)もおすすめです。(入場可能時間:毎日7時~17時)
ここではイサべラ島に生息する全5種のガラパゴスゾウガメが見られます。
もちろんこの場所も入場料無料!中心地から約1,5km離れた場所ですが、お散歩がてら徒歩で行かれます♪

結論

「ガラパゴス諸島においてゾウガメは、そっこらじゅうにありふれた存在というわけではないが、暮らしていればわりと見かける身近な存在。島民にとっては、見つけたからといって特別騒ぎ立てるようなレアな生き物では決してない。」

…この、近すぎない隣人感がまたいいのかもしれませんね♪


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。