ガラパゴス諸島で家探し!その方法は?

ガラパゴス諸島で家探し!その方法は? アイキャッチ

すったもんだあったものの、無事にチャールズ・ダーウィン研究所でボランティアとして働けることになった私は、住まい探しに悩んでいました。

《すったもんだの全貌はこちらをご覧ください!》

気付いたら、ガラパゴス諸島民。

勤務開始から最初の5日間のみダーウィン研究所のボランティアスタッフ寮で暮らすと申請しておいたので、5日以内に住まいを探して寮を出て行かなければなりません。

しかし、数か月前に住んでいた例の「伝説の家」は、ビザ更新のためにエクアドル本土に移動すると同時に引き払ってしまいましたし、そもそも現地人の友人が私の到着に合わせて代わりに契約して用意しておいてくれたので、私はどうやって家を借りたのかがよくわかりませんでした。

《私が初めてガラパゴスで暮らした、「伝説の家」の詳細はこちらの記事をどうぞ》

ガラパゴス諸島で一人暮らし。しょっぱなから壮大な洗礼を受けた。

ここは南米エクアドルの自然遺産、ガラパゴス諸島でございます。
日本とは色々システムが違うに決まってる。
一体、ガラパゴス諸島で家探しってどうすればいいのでしょう?

そうだ、不動産やさんに行こう。

まず、大前提としてガラパゴス諸島に住むには、立ちはだかる数々の法律の障害があることを以前こちらの記事でお話しいたしました。

ガラパゴス諸島に移住したい!住む方法は?

さて。
部屋探しといえば不動産やさんじゃないか!と思いついたのですが、すぐに私は驚愕の事実を知ります。

ガラパゴス諸島に、不動産屋さんは存在しない。

↑の「ガラパゴスに移住したい!」の記事にもあるように、ガラパゴス諸島はとにかく人口を増やしたくない方針。
基本的に外からの移住者は禁止なのでございます。

つまり、島に引っ越してくる人は限りなくゼロに等しい。
そんな場所で、不動産屋さんを開いて経営が成り立つわけがないのでございますよ。

しかし、例えば「結婚で新しい住まいを…」「1人暮らしを始めたい」など、島民の方々でも当然ある話ですよね。
そういう場合、皆様どうやって家を探しているのでしょう?


A, 自力で頑張る

もう、こうとしか言いようがありません。
自力で空き部屋の情報を得るのでございます。

例えば、私が暮らしていたサンタ・クルス島の場合…魚市場の横にこのような掲示板があります。

魚市場横の掲示板

ここに空き部屋情報がよく貼られています。
他にも、「ギター譲ります!」「自転車売ります!」等が貼られている、島民によるローカル掲示板。

この掲示板以外では、「○○さんの持ってるアパート今空いてるってよ」という、地元民の間の口コミ情報が物件を探す主な手段です。

私もまずは掲示板を見たものの、いまいち好みなものが無く…
というわけで身近な島民に聞いてみようと思い、ダーウィン研究所の同じチームで働くスタッフのソルちゃんに「部屋探してるんだけどどこか知ってる?」と聞いてみると、

「いくつか知ってるよ。次の週末、私空いてるから一緒に物件見に行こうか?」
と言ってくださったのです!

物件探しの旅

ソルちゃんのはからいで、土曜日に二人で物件探しに行くことに。
考えてみれば、得体の知れない外国人がひとりで「家を探してる」とあたるよりも、地元民が一緒に行けば大家さんたちにとっても安心ですものね。
実際、彼女が同行してくれたお陰でことの運びがすごくスムーズだったと感じます。大感謝でございます。

待ち合わせると彼女はすぐに、
「エデン地区でいくつか空いてるところがあるみたいだからさっそく行こうか!」
と言うので、
「わざわざアポまでとっておいてくれたの?」
と感激すると

「アポ?電話もしてないよ。突撃して部屋見せてっていえばまぁ大抵のところは大丈夫でしょ!」

…え、それ大丈夫?玉砕フラグ?

にわかには信じられず本当に大丈夫なのかとハラハラしながらも、彼女に導かれるままエデン地区を歩きます。
ソルちゃんがスマホのメモを見ながら「あった、ここだ」と最初の物件を発見。
門の外から「すみませーん!この物件の大家さんいますかー!」と大きな声で叫ぶと、ホントに大家さんが出てきて快く物件を案内してくれたのです。
すごいぞガラパゴス。

もちろん突撃なので大家さんがご不在で見られない家もありましたが、3つほど回るととても条件の良い物件に出会えたので、「ここにしよう」と即決することにしました。

しかしそこで気付いたのです。
契約書のこととか、必要書類とか私全然わからないぞ…!?

入居契約に拍子抜け

でもまぁきっと、これから必要書類とか手渡されて説明を受け、後日改めて再訪&契約手続きの流れになるだろうから今焦らなくても大丈夫か。と思ったのです。

が。

「ここを借りさせてください」
と私が口にすると、なんとその場で契約の流れになってしまいました。
大家さんのお宅のリビングに案内されながら、
「パスポートとか契約料とか、まさか今日すぐ必要だと思わなくて持ち合わせていない…どうしよう…」
と内心焦っていた私。

しかし、いざ大家さんのお宅のリビングに到着して始まったのは、雑談。

ダーウィン研究所のガラパゴス・ベルデ2050というプロジェクトにいるという話から、ガラパゴスに来たきっかけ、ついにはガラパゴスバットフィッシュへの愛まで気付いたら私は語っていました。

なんだこれ。全然入居の手続きにならないぞ。

大家さんご夫婦やソルちゃんと楽しくおしゃべりを楽しみ、ひと段落したところでやっと大家さんが切り出しました。

「じゃあ、入居希望は明後日だったよね。当日、12時くらいに直接ここに来てくれればいいから。気をつけてね!」

…えっ、終わり!?

いやいやいや、それじゃあまりにもあれじゃないですか!?

「何か契約書とか必要ないんですか?」
と思わずこちらから聞くと、
「そういうのは特にないけど…あっ、じゃあここにあなたの名前と連絡先を書いて。」
とメモを手渡されました。

敷金、礼金はじめ契約金さえ一切かかりませんでした。
もはや、口約束で契約成立。

ものすごく拍子抜けしてしまいました。

ですが、どの状況でもこのように上手くいったわけではないと感じます。
今回の場合、やはり

・地元民と一緒に行ったこと
・私がチャールズ・ダーウィン研究所と契約しているということ(ダーウィン研究所はガラパゴスで最も信頼される生態系保全機関)
・私が日本人であること(ガラパゴスのでは多くの人が、日本人にとても良い印象を持っています。)

という要因が大家さん側に安心感を与えたため、初対面の外国人でありながらも口約束のみで成立したのではないかと…。

というわけで、私はこの家で暮らすことになりました。

運命の家

このステキな家については、また日を改めて記事にしたいと思います♪


♪twitterではガラパゴスやエクアドル本土の写真を毎日更新中!フォローお願い致します♪
http://twitter.com/batfisherAKIKO
♪Youtubeチャンネルも是非視聴・登録お願い致します♪
https://www.youtube.com/channel/UC9OnRJODetWIsXgCDSJ62kQ?view_as=subscriber
♪ガラパゴス諸島の保全を援助したい!と思った方はこちら(NPO法人日本ガラパゴスの会HP)♪
http://www.j-galapagos.org/

ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。