ガラパゴスの黄色い妖精?キイロアメリカムシクイ

ガラパゴスの黄色い妖精?キイロアメリカムシクイ アイキャッチ

ガラパゴス諸島では、鮮やかなレモンイエローがぴょこぴょこしているのを見かけます。
あの嘘みたいに黄色い物体は何?リラックマの仲間のキイロイトリの実写版?と思わず私たちが注目してしまうこの小鳥は、キイロアメリカムシクイ(yellow warbler)
その名の通り昆虫を主食とする、ガラパゴス諸島の固有亜種です。

キイロアメリカムシクイ

島のにぎやかな街中から海岸まで至るところで見かける、妖精のような可愛いスズメサイズの小鳥。

そのキュートな外見からそれなりにファンも多い鳥なのですが、意外とネット上で言及された記事が無くて寂しいので、キイロアメリカムシクイの名誉のためにこちらで大特集させて頂きます。

オスとメスの見分け方

キイロアメリカムシクイは一見どれも同じように見えてしまいますが、よく観察すると雌雄で色が異なります。

こちらがメス。黄色ですが目に優しめのパステルイエロー気味。

キイロアメリカムシクイのメス

こちらがオス。ビビットなレモンイエローに加え、赤い帽子を被っているかのような頭部がポイント。

キイロアメリカムシクイのオス

雌雄で体の大きさは変わらないので、体色が唯一の見分けのポイントです。

ちなみに、この可愛いルックスは島民の間でも人気。
現地名(スペイン語名)はReinita Manglera(レイニータ マングレーラ)ですが、その呼び方はまず使われず、地元では「マリーア」という愛称で親しまれています。

カメラマン泣かせな存在

「あ!キイロアメリカムシクイだ!」とカメラを構えるも、この方たちものすごくすばしっこいのです。
じっとしていることはなく、あっちこっちぴょこぴょこするので、ガラパゴスの小鳥の中でぶっちぎりで撮影に苦労させられます。

渾身の1枚を撮影するため、カメラを構えながら動きがとまるタイミングをひたすら待つ戦法ではなく、「数打ちゃ当たる」戦法でシャッターきりまくるのがおすすめでございます。

いろんな場所でこんにちは

この黄色い妖精はとても好奇心旺盛です。
他のガラパゴスの動物同様人間をあまり怖がることはなく、色々な場面で登場してきます。

ちょっとお菓子でも買おうかな、と商品を眺めていると…

お菓子売り場でこんにちは

「おっす!どれ買うの?」と言わんばかりに視界のど真ん中に乱入。

またある時、魚市場でマグロを買おうと「すみませーん」とお店の人を呼ぶと…

魚市場でこんにちは

「へいらっしゃい!」と登場。呼んだのはあなたではない。

そしてまたある時は…

ホースで遊ぶキイロアメリカムシクイ

ホースの金具をがじがじ。

この好奇心旺盛な様子、本当に見ていて飽きませんよ!

ちょこまか動いているから太らない?

ちょこまかちょこまかずっと動いているためか、見かけるキイロアメリカムシクイはどの個体も体型は一定のように見えます。
「これだけ運動量があるか太らないんだなぁ」と感心していました。
主食も昆虫=プロテインですし、私たち人間にとっても理想的な運動量+タンパク質摂取を日常的に行えているのでしょうね。

しかし、何事にも例外は存在するもの。

イサべラ島に旅行した際、宿泊したホステルの共有テラスでおかみさんと座っておしゃべりしていると、突然
「あ、いつものデブが来た。」
というのです。

え?デブ?と聞き返すと、
「あのマリーア。デブなの。」
とおかみさんは指さします。

マリーアということはキイロアメリカムシクイか。
あの鳥動き回ってるし、せいぜい毛羽立って太って見える程度でしょ?すごい誇張だな…
と思いながら目を向けてみると

超丸いキイロアメリカムシクイ

うわ、まっっっるい。

このホステルによく遊びにやってくる子だそうです。
特に餌付けしているわけではないそうですが、ここが気に入って足繁く通ってくるとのこと。
どうしてこんなに太ったのか?代謝が良くないのでしょうか?

おかみさんはこの子が来るとニコニコと話しかけ、とても愛しそうにしているのですが、
「デブ」なんて無慈悲でダイレクトなあだ名をつけるセンスがとても気になりました。
まあ本当にその通りなのですが…。
もっとこう、せめておデブちゃんとか言い方があるのではないかと…。

とにかく、どんなにちょこまかしているキイロアメリカムシクイでも、絶対に太らないということはありえないのです。
ではちょこまか動くことさえしていない私は、このままだとどうなってしまうのか。
このおかみさんに「デブ」と笑顔で呼ばれる日が来るのではないかと戦々恐々しています。


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。