ガラパゴス諸島のプロたちから学ぶ!手軽に実践できる1人遊び3選

ガラパゴス諸島のプロたちから学ぶ!手軽に実践できる1人遊び3選 アイキャッチ

私たちの世界は娯楽に溢れています。
誰か他の人がいなくても1人で遊ぶことだって不自由のない時代。
ゲームやスマホさえあれば1人で1日中遊んでいられる現代人は数えきれないほどいるのではないでしょうか。
では逆に、そのゲームやスマホがなかったら?
1人で過ごす1日がずっと手持ち無沙汰で、退屈に苦しむかもしれません。
私もスマホは欠かせないタイプで、私の「遊び道具」はこれが全てだと言っても過言ではありません。

1人で遊ぶってどうやるんだっけ?

そこで私はガラパゴス諸島で、1人遊びのプロフェッショナルたちに実際に教わって参りました。
どの遊びもお金は1銭もかかりません。
今すぐ実践!プロが教える1人遊びセレクション!

①落ち葉で遊ぶ 講師:ヨウガンカモメ(イワカモメ)

簡単に手に入る身近な存在の落ち葉は1人遊び道具に最適であり王道と呼べるでしょう。
落ち葉といっても様々ですが、今回は色や材質は問いません。
なんと、たった1枚あれば充分なんですよ。

このように、入手した落ち葉を咥えて持ち上げて

落ち葉を咥えるヨウガンカモメ(イワカモメ)

落とす。

落ち葉を落とすヨウガンカモメ(イワカモメ)

この2ステップの繰り返しです。
シンプルなようですが、美しい落下を極めるなど楽しみ方は十人十色。非常に奥が深いです。

応用編として、泳ぎながらの実施が今の時期アツいとのことです。
こちらも同様に咥えて

応用編 落ち葉を咥えるヨウガンカモメ

存分に落ち葉の重みや触感を堪能しながら

応用編 落ち葉を咥えるヨウガンカモメ②

はいドーン。

応用編 落とすヨウガンカモメ

この時、それまで愛しそうに咥えていたのにさも最初から興味がなかったかのように落とし立ち去るふりをするのが講師流だそうです。

私たちにも気軽に実践できそうですね!

②棒で遊ぶ 講師:ガラパゴスアシカ


木の棒、それは子どもが小学校の帰り道で拾って持ち帰ってくるものの代表格です。
実は年齢問わず誰だって遊んで良いのだ、恥ずかしがるなと講師は語ります。

このように安定する部分を咥えたら

棒を咥えるアシカ

思う存分振ります。

棒を振るアシカ

耐え切れなくなった棒が落下したらゲームセットです。
しっかり見つめて棒を労いましょう。

落下した棒を見つめるアシカ

こちらも一見シンプルですが、どのような棒に挑むかでバリエーションはどんどん広がります。
今後外出の際は地上を横たわる棒たちに注目したいですね。

③ホースで遊ぶ 講師:キイロアメリカムシクイ

なるほどホースということは放水するのだなと思った皆様、この講師はそのような私たちの想像では追いつけないほどのプロフェッショナルです。
なんと、水を使用しません。
目の前のホースただそれだけに一心になればいいのです。

この遊びに必要なのはたったワンステップ。

ホースで遊ぶキイロアメリカムシクイ

気に入った部分をカリカリするだけ。

たったそれだけ?と思いますよね。
しかしご覧ください、どうでしょう講師のこの楽しそうな顔。
何か一部分に没頭するということは集中力も鍛えられる上、カリカリすることで顎を使うため満腹中枢も刺激される可能性があります。

これは少々上級者向きかもしれません。
しかし、この遊びが楽しめるようになればそれはあなたが1人遊びのプロに並んだも同然ということです。
是非到達したいですね。

ここまで読んでふざけるなと思った方へ

「なんだこの記事、ふざけおって」と思われた方も多いかもしれません。
しかし私はガラパゴス諸島でこのように野生の生き物たちが自ら遊ぶ手段を見つけ、実践する姿を目撃しハッとなったのです。
一般的に、動物は人間より随分と知能が劣った存在だと思われています。
しかし彼らは「食べる」「寝る」といった本能のみならず、「遊ぶ」という行為を日常的に行います。
仲間同士ではもちろん、単独で行動している時さえも上手に遊びを見つけます。
その姿は「生」を楽しんでいるように見えます。

「知能の高い」私たちは、どうでしょうか。
スマホばかりに支配されている自分を、私は少し考えるようになりました。
私たちが気付かない、目を向けていないだけで、動物たちから学べることは思った以上に沢山あるのかもしれません。

~このブログの著者の本『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん』(さくら舎)好評発売中!~


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。著書『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん― ガラパゴスの秘魚』(さくら舎) 。 たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演、メディア出演等を行っている。