あなたが見ているアシカ、本気ですか?

あなたが見ているアシカ、本気ですか? アイキャッチ

ガラパゴス諸島に行くと、探さなくても目に入るのがアシカたちでございます。
彼らはガラパゴスの無人島はもちろんですが、有人島の中心地でさえも当たり前のように登場します。
このように路上で車をバックに寝ていたり

路上で眠るアシカ

植え込みのそばで寝ていたり。

植え込みのそばで眠るアシカ

とても可愛らしいですね。
あれ、でもちょっと待てよ…ここまでであることに気が付きませんか?

アシカ、いつも寝てない?

そう、こうして街や浜辺で見るアシカのほとんどが寝ているか、ゴロゴロしています。
ガラパゴスで散歩しているとそのうちこう思ってくるはずです。
「アシカってとんだ怠け者じゃないか。」
「いつもいつもこうやって好きなだけゴロゴロして。羨ましいなあ。」

最初は可愛いと思っていたアシカが日に日に妬ましい存在に思えてくる…その前に私は伝えたい。

アシカがいつも寝ているのではなく、私たちが寝ているアシカしか見ていないのです。

アシカの主食は魚です。
つまり、活動域は海の中なのです。
彼らは1日約17時間も潜水し、残りの7時間で睡眠をとると言われています。
私たちがアシカを見ているのはこの睡眠時間の間なのですよ!

例えるならば、夜行性のフクロウから見たら私たちだって「こいつらいっつも寝てるな」と囁かれているのかもしれません。
それは違うよ!と言いたくなりませんか?
自分たちに見えている様子だけで、相手を判断するのは宜しくないのですね。

本来のアシカの様子を見たければ、私たちも海に入ろう!

手軽にビーチで海水浴というのも手段ではありますが、よりアシカの様子が観察しやすいのはシュノーケリングかスキューバダイビングです。
島の中心地に沢山あるツアーショップでは個人向けにシュノーケリング用品のレンタルや、ボートでアシカや魚が多く観察できるポイントまで行かれる日帰りシュノーケリングツアーも行っていますし、ダイビングセンターでは日帰りボートダイビングツアーに申し込むことができます。
シュノーケリングツアーもダイビングツアーも、現地でショップに入って「明日潜りたい」と伝えればその場で予約できてしまうことがほとんどなので、是非気軽に体験してみるのがおすすめです。

陸上ではこのようにゴロゴロしまくってやる気というものが感じられないアシカも…

ゴロゴロするアシカたち


海中で会ってみると…


水中のアシカ①

海中のアシカ②

ご覧ください、すごい目の輝き。
先程陸上で見たものと同一の生き物だとは思えません。
ていうか、ものすごく絡んでくる。

彼らは「水中の犬」と呼ばれるほど海中では好奇心旺盛です。
人間を見つけると駆け寄って目まぐるしいほど周りをびゅんびゅん泳ぎまくり、フィン(足ヒレ)を噛んできたり、ぶつかってきたりもします。
※こちらから彼らに触ってはいけません!ガラパゴス諸島では野生生物に触ってはいけない、2mは距離を取るというルールがあります。ルールを抜きに考えても、こちらから手を出すとアシカが驚いて攻撃してくるなど事故の原因になります。

そんな彼らの様子はとても面白いのでずっと眺めていられます。
ある日のダイビングの最中、1頭のアシカが例にならって私のそばにやってきたので行動を観察していたところ、アシカが思わぬ行動に出ました。

ウニを差し出すアシカ

「ウニ、どうぞ…?」


…!? (  ^o^ )

え、ありがt…いや、どうぞと差し出されても。
受け取ったあとどうすればいいんだって話ですし、そもそも海中から生命体を持って帰ってはいけませんし。
あ、これはあれですか、玉手箱のガラパゴスバージョンですか?
この度は誠に光栄ではございますが一身上の都合によりお受け取りすることができません。
賜ったご厚意をお断りすることは大変心苦しいですが…って私カメを助けた覚えがない。

そうこう考えているうちにアシカはウニをポイッと捨ててぴゅーと再び自由に泳ぎ回っていきました。
弄ばれただけのウニの立場、無し。

陸上と海中ではこんなにも違った

街中ではたれぱんだよろしくだらけきっているアシカたちですが、ひとたび海に潜ればエネルギッシュにびゅんびゅんと泳ぎ回るいたずらっ子。
こんなにもギャップがあるなんてと驚かされます。
私の体験と似たような話で、ヒトデをプレゼントされかけたという声も聞いたことがありますが、受け取って持ち帰ったらダメですよ!
ウニだろうとヒトデだろうと海藻だろうと砂粒だろうと、ガラパゴスからは持ち出してはいけません。

もしかすると、ガラパゴス諸島のルールをきちんと守れるかアシカが私たちを試しているのかもしれませんよ…!


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。