ガラパゴス諸島のタモリさん?ガラパゴスブルーバンデッドゴビーを見つけよう

ガラパゴス諸島のタモリさん?ガラパゴスブルーバンデッドゴビーを見つけよう アイキャッチ

ガラパゴス諸島の海といえば、ハンマーヘッドやウミガメ、マンタなどの大物に出会えるダイナミックさ!

水族館の大水槽の中のような海中では、大物たちや巨大な魚の群が次から次へとやってきて、飽きることがありません。

魚の巨大群

しかし、大きいものがいれば小さきものもいるのがこの世界。
ガラパゴスの海では大物に感動しつつ、こんな小さなものにも目を当ててみませんか?
ガラパゴスのタモリさんに、会ってみませんか?

偶然見つけた小さなもの

ガラパゴス諸島でのダイビングは、時に海中ですごい流れやうねりがあることがあり、その際にはガイドからハンドシグナルで「各自岩に掴まって待機!」と指示を出されることがあります。

というわけでみんなで大人しく岩にがしっと掴まってしばらく留まるのですが、
その間、すごく暇なんですよ。
ただその場で海藻のごとくゆらゆら揺れているだけの時間は趣深くもありますが、ね…。

ということで暇を持て余した私は今まさに掴まっている岩に目をやったのです。
すると、何やら小さなサングラスをかけた物体がそこに動いているではありませんか。
片手でカメラを持ちパチリと撮影し、ダイビングが終わった後ガイドに
「これ、何ですか?」
と見せてみたところ…

ガラパゴスブルーバンデッドゴビー

ガイドはこの写真を見たあと私の顔を見つめ、
「これを見つけるとはおぬし…やりおるな…」
という不敵な笑みを浮かべました。

そして、
これはガラパゴスの固有種だよ。この魚を見つけられる人はなかなかいないね。」
と言いました。

タモリさんのような魚の正体


この黒いサングラスが目印の魚は、ガラパゴスブルーバンデッドゴビー(galapagos blue banded goby)というハゼの一種でした。

ブルーバンデッドゴビー

なぜこの魚が見つからないかというと、その大きさは1cm~2cm、大きい個体でも2.5cmしかないというサイズが原因。

「いや、その小ささはウミウシと同等でしょ?そんな見つけづらいかな?」
とお思いの方、いらっしゃいますよね。
この魚ですね、シャイなので前を通りがかるとひゅんっと隠れてしまうのです。
そういった理由から、ダイビングガイドもお客さんに「ここにいるよ」とその存在を教えてくれません。

つまり、猛スルー対象。

こうなったら、自力で見つけるしかないのでございますよ。

見つけたい!どこに生息している?

Q, ガラパゴスブルーバンデッドゴビーを見るにはどのダイビングポイントに行ったらいいですか?

A, ガラパゴスの海どこでもモリモリいますよ。

ガラパゴスブルーバンデッドゴビー②

ただ、無作為に探せばいいというわけではありません。
彼らを探すべき場所は

①水深5m~30m
②ごつごつデコボコしすぎていない、なめらかめな岩場の表面

でございます!

そして、その条件が整う場所をロックオンしてからもコツがあります。
先ほど申し上げましたように、この魚は近付くとひゅんっと逃げてしまいます。
しかし!
近付いてしばらく動かずにじーっとしていると、
「…お?なんか、大丈夫そうかな?」
と少しずつわらわら元の場所に戻ってきます。

そうです、油断しおるまでカメラを抱えて待っていればいいのです。

ソフトコーラルの脇から出てきたブルーバンデッドゴビー

ソフトコーラルの脇から出てきたブルーバンデッドゴビー

このやり方で探してみるときっと驚くと思います。
ひとつの岩場にうじゃうじゃいることだってあるからです。

こちらは2匹のタモリさん

こちらは2匹お揃いのタモリさん

でも、ダイビング中わざわざこの魚に時間を割くのはちょっと…」
という方。
大丈夫、さり気ないタイミングを上手く利用すればいいのです!

ドロップオフダイビング中、岩場に手をかけるタイミングが必ず何度か登場するはずです。
その、まさに手をかけた岩場の表面を5秒だけ見つめて探してみてください。
きっと、「あっ、いた!」と出会えるはずです。

ガラパゴスの海にしかいないこの貴重な固有種は、実は身近な場所に沢山生息しています。
しかし、きっと他のダイバーはなかなかその存在に気付くことができません。

この記事を読んだ方は是非ガラパゴスの海で彼を見つけて、心の中でMステかいいとものテーマソングを流して存分に浮かれてください。


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。