なぜ、ガラパゴスバットフィッシュがたまらないのか…クセがすごい魅力3選

なぜ、ガラパゴスバットフィッシュがたまらないのか…クセがすごい魅力3選 アイキャッチ

本ブログタイトルから皆様お察しの通り、私の大本命及び愛する生物ナンバーワンは、揺らぐことなくガラパゴスバットフィッシュ(レッドリップドバットフィッシュ)なのでございます。
彼がどんな魚か、基本情報は是非こちらのページをご参照ください。

ABOUT GALAPAGOS BATFISH

私たちが抱く「魚」のイメージを覆す、クセがすごいその魅力を実際に私が現地で出会ったバットフィッシュのエピソードでご紹介したいと思います!

①基本的にぼーっとしているが、たまに必死に怒る

この生き物は、我々ダイバーが周りを取り囲んでもすぐには逃げ出さず、まずはじーっとどうしようか考え込んでしまう傾向があります。
頭の中はきっと大パニックなのでしょうが、他の魚のように瞬時に体を翻せないのでしょうね。
困ってしまって、よくあとずさっています。

しかし、稀にパニックが顔に出るタイプの個体もいて、「もうお願いだからあっちに行って!」と叫ばんばかりにこちらに口をパクパクすることがあります。

怒るガラパゴスバットフィッシュ

横から見た図。明らかに怒っている。

横から見た 怒るガラパゴスバットフィッシュ

こうして必死に怒りアピールをしてくるのですが、ただアピールするのみで噛みついてくるなどの行動を全くおこしてこないので、実に無意味。
というか、その間に逃げ出せばいいのに…なんて可愛いのでしょう。

②なんだかドジっ子

ダイバーに取り囲まれ、必死で考えた挙句やっと泳いで逃げ出すことを決意するバットフィッシュ。
「囲まれているから…上に逃げればいいのね!」と思いついたのでしょう、真上に泳ぎだしたのですが、せり出した岩に頭をごっつんこして、あえなく撃沈、元の場所へ着陸。
いやいや、そこはごっつんこしてもあきらめないで泳ぎ続けませんか。
何戻ってきてるんですか。
またその場で茫然と立ち尽くして固まってしまっているし…。

別の日のダイビングでは、私の前をゆくガイドのフィン(足ヒレ)の水流に巻き上げられたバットフィッシュが、私の目の前に降ってきました。
その様子がもう、クリスマスシーズンによく売っているスノードームの中の、振られて舞いだすスノーそのもの。
ふわぁ…っと1回転しながら巻き上げられて、そのままふわぁ…っと着地。
着地時には、軽くバウンドしました。
この間、自分で動くことは一切せず、表情も変えずにただただ巻き上がるがまま。
本当になんなんでしょう、あなた一応お魚なんですよね。

頭に砂が積もったガラパゴスバットフィッシュ

着地後、頭に砂積もっちゃっているし…全く払い落とすそぶりもありませんでした。

③奇跡的に仲間に遭遇すると…


ガラパゴスバットフィッシュをダイビングで見るのは実は容易ではありません。
バットフィッシュが見られるとされるダイビングポイントで潜っても、1ダイブで1バット見られればとても運が良い方です。
つまり、群れていることはなく個人行動をしています(※少なくとも、スキューバダイビングで潜れる水深以内では)。

しかし、私は過去に2度だけ、バットフィッシュがひとりぼっちでない現場に遭遇しました。
その様子がこちらです。

せっかく同種に遭遇したのによそよそしいガラパゴスバットフィッシュたち

…なんかよそよそしい。

しばらくこの2匹の様子を観察してみたのですが、お互い違う方向を向いたまま動かない。
親交のありそうな様子はなく、そして今後親交を深めそうな様子もない。
例えていうのなら、「休日に繁華街に繰り出してみたら、バイト先のあまり話したことのない上司とばったり遭遇してしまった。気まずい。」といった雰囲気でしょうか。
珍しく同じ種族に会えたのに、このご様子だとは…あまり社交的ではなさそうです。

あなたもご興味を抱きましたか?

皆様にもガラパゴスバットフィッシュの魅力が少しばかり伝わったでしょうか。
こんなおもしろい魚に研究者がいないのですよ?

いまだに生態がほとんど解明されていないのですよ?
それなら僭越ながら私が伝道するしかないじゃないですか。

私はこの生き物に魅せられてもう9年となります。
これまで沢山の彼らを実際に見てきましたが、見れば見るほど不思議でどんどんハマっていっております。
私はきっと、この沼から一生抜け出せません。

これからもガラパゴスバットフィッシュ愛好家として、このドジっ子な生き物を愛でて、発信していきたいと思います!


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10 件のコメント

  • お疲れ様です。
    今朝の日経文化欄を読んでここに来ました。
    私も昔ダイブをしてましたが、ガラパゴスパットフィッシュの説明を読んで、何となくウツボを思い出しました。
    ウツボは世間では怖い感じで思われてますが、実物を海で見ると、猫に近いんですね。
    近づいても知らん顔して、平然としています。腹を撫でると、アンタ、ナニしてるの?という感じで、ちらりとこちらを覗くだけで後は知らん顔です。
    世間のイメ-ジと実物のギャップに驚きましたが、このパットフィッシュも読んだ限りでは同じような感想を抱きました。
    でも、逃げないというのは珍しいですよね。
    ウツボはいざとなったら噛みついたりとか反撃できるという開き直りがあるのかもしれませんが、このパットフィッシュはただただ困ったな・・という感じなのでしょうか?
    しかし、天敵から丸見え、動きは鈍いというか殆ど動かない、こんな調子でよく生存競争の厳しい海の中で種の保存ができてるのが不思議です。
    敵の少ない深海に結構ウジャウジャいて、たまたま浅い場所に一匹単位で流されてくるのでしょうか?
    是非とも深海探査されて、その実態を教えて下さい。

    • タケ君さん、コメントをありがとうございます!
      ダイバーだったのですね。ウツボが猫に近いというエピソード、とても興味深いです。
      ウツボはぬぼっとしたお顔が好きで私もダイビング中見つけるとつい微笑んでしまうのですが、まさかお腹を撫でてもその平然とした様子とは!
      バットフィッシュの場合はダイバーに囲まれてもすぐに逃げ出さず、後ずさりして「これからどうしようか…困ったな…」と悩んでしまう個体がほとんどです。
      そしてやっとこさ泳ぎだすのですが、その速度は速くないですし、長距離泳がず手ごろな場所で着地してしまうしで…とても不思議で可愛い魚です。

      生態系についてはほとんど解明されていないので、色々推測してしまいます。
      深海エリアが本拠地で海水温が下がる時期に個別に浅瀬にやってくるのかもしれませんし、はたまた逆で、比較的浅瀬で単独生活を送るのがベースで繁殖期のみ深海エリアで集団お見合いパーティーを開催するのかもしれませんし…この謎は是非、憧れの潜水艇に乗って実際に確かめてみたいですね!

      • アキコさんは研究者なので、ウツボ実態について補足しますね。

        世間一般では、ウツボは海底の岩穴に潜み、時折不気味に顔を出して辺りを伺うというイメ-ジが刷りこまれています。

        確かに、そういうウツボもいますが、岩磯が海底まで続く海域では、海中の岩棚に出来た断層の窪みに身体を置いているウツボもたくさんいます。

        つまり、ウツボは全身を岩棚に置いて、休んでいるわけです。

        私が腹を撫でてたウツボは岩棚に全身を横たえていました。そして、同じ場所に同じウツボがいつもいます。

        ですから、突然、近づいていきなり腹を撫でたわけではなく、数回、彼に接近した後の事です。

        私が彼に危害を与えないという信頼関係があったから腹を撫でてもチラリと私を見やるだけで、怒ることも無いし逃げもしなかったのかもしれないし、或いは最初から撫でても同じ反応だったのかもしれません。

      • ダイブしてた時は、宇宙遊泳とはこんな感じなんだろうなと思ってました。

        海の底はダイブしながら、綺麗!綺麗!とだけなら大したことはありませんが、よく注意してると興味深いことだらけですよね。

        海中の生存競争を思えば、こんなノンビリしてて良く生き延びてこれたなと感心しますし、その理由を知りたいですね。

        40年ほど前に、友人が深夜ダイブしてて沖合から伊勢えびが行列を作って浅瀬に移動している現場を見て腰を抜かしかけたらしく、しきりにその話をしていましたが、皆笑って取り合わなかったことがありました。

        しかし、それから数年後、メキシコの海岸でロブスタ-の群れが2列縦隊で浅瀬に移動している映像録画がNHKで放映され
        「彼の見た伊勢えびの大群移動は本当だったんだ!」
        と驚いたことがあります。

        それとこれはダイブした者にしか理解してもらえない内容なのですが、私が夜の10時頃ダイブしていた時に、突然、海中が晴天の陸上みたいに光に覆われ、遥か彼方まで見通せたことがありました。

        光の無い水深15~20mの海底が遠くまで見通せる光量がどれくらいのものかは、夜ダイブされた方ならお分かりいただけると思います。

        驚いて浮上したら、頭上、感じとしては数百メ-タ-高度のところに丸い光が浮かんでいて、水平線が全て見渡せました。

        光りの色は今のLEDと同じ白い光で、深夜に太平洋の水平線が全て見渡せる光量を放てる人工灯は地球上には、当時も今も存在しません。

        ダイブ仲間も数名近いところで、頭上を見上げていました。

        時間にして5~10分という感じでしょうか、海面を真昼のように照らす光の輪は突然消え、辺りは元の暗闇に覆われました。

        恐怖にかられた私たちはボ-トに戻り、フルスロットルで母港に向かいました。

        その日から数日に渡り、図書館で新聞各紙、地方欄をくまなくチェックしましたが、その不思議な光についての記事は出ませんでした。

        この話は、ダイブしない人には全く分かってもらえないので、アキコさんに書いたのが家人を除くと三人目です。

        • 伊勢海老の大群移動のお話、そして謎の光についてのお話をありがとうございます!
          とても興味深いです、是非私も伊勢海老が浅瀬へ2列縦隊している様子を拝見してみたいです。
          また、ナイトダイビング中の謎の光!本当に不思議でならない現象ですね。
          夜の海のあの真っ暗闇に、海底を遠く見通せるほどの光が差すなんて…タケ君さんたちがご覧になった丸い光は本当に一体何だったのでしょうね?
          当時陸上からその光をご覧になった方はいないか、付近の住民に聞き込み調査してみたいものです。
          興味深いエピソードをありがとうございます!
          また、ウツボについての補足もありがとうございました。
          タケ君さんを知っているウツボくんだったからこそ撫でても平気だったという可能性はあるかもしれませんね。

          私は生物学を専攻した身ではないので、きちんとした研究者ではなく、あくまで個人的に観察研究している身ですが…これからもバットフィッシュを沢山観察して、世に知られていない彼らの行動などを発見していきたいです!

  • こんにちは、はじめまして。
    まりえさんのラジオ番組で、拝聴しまして
    ガラパゴスバットフィッシュを見たくて調べましたら、こちらに辿り着きました。
    本当に愛らしくて、魅力的で、虜になる気持ちが
    分かりました。
    私も皆に広めて見てもらおうと思います。
    アキコさんもお身体にお気を付けて
    益々、研究を深められてお教え下さいます様。お願い申し上げます!

    • マツモトレイコさん、ラジオをお聞きいただきそしてコメントまでありがとうございます!
      本当にとても魅力的な魚ですよね! 日々この愛らしさの深みにハマり抜け出せなくなっております。
      是非皆様に広めていただけると嬉しいです♬
      来週の放送もお楽しみいただけますと幸いです、ありがとうございました♬

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。