ガラパゴス諸島でダイビングするには?初心者でも安心徹底解説!

ガラパゴス諸島でダイビングするには?初心者でも安心徹底解説 アイキャッチ

ガラパゴス諸島、それは世界中のダイバーが一度は潜ることを憧れる海!
しかし、
「100万円を越える高額ダイビングクルーズはちょっと厳しい…。」
「個人旅行で好きな時にダイビングできたらな」
と思いませんか?

実はガラパゴス諸島には沢山ダイビングセンターがあって、毎日日帰りダイビングツアーが行われているんです!
ダイビングクルーズより低価格で日程も自分の好きなタイミングで組めるので、島に滞在しながら個人旅行したい派の方におすすめ♪

「でもどうやって参加するの?わからないことだらけで怖い!」
という方のために(私も不安だらけでとても困りました)…なかなか情報のないガラパゴスのデイダイビングツアー、60本以上潜ってきた私が情報大放出しまくります。

私のような心配性の方でも絶対安心!お節介なほど、細かい疑問点まで解説します~!

ガラパゴス諸島の海中風景①

ガラパゴスダイビングのレベルは?

日帰りダイビングツアーで潜れるダイビングポイントのレベルは中級~中上級という印象です。
4つの海流がぶつかる地点であるガラパゴスの海中は基本的に流れがあり、初心者向きとは言えません。

特にゴードンロック(Gordon Rock/Roca Gordon)レオンドルミード/キッカーロック(Leon Dormido/Kicker Rock)は潮流が激しいポイントで、時には稼働中の洗濯機の中のようになることも。

私個人の意見ですが、ガラパゴスでダイビングするにあたって
・中性浮力が問題なくとれること
・最低30本以上の経験ダイブ数
をクリアしておくことがオススメです!

ちなみに、ガラパゴスダイビング特集で主に取り上げられるウォルフ島、ダーウィン島は常に強い流れが特徴的な超上級ポイントですが、船の出る有人島から片道1日かかる距離のため、日帰りダイビングツアーでは行くことができません。
こちらはダイビングクルーズのみ入れるポイントで、参加者の経験ダイブ数は300本越えが当たり前の猛者の世界です。

また、常夏のイメージを持たれがちなガラパゴスは意外にも水温は暖かい時期(12月~5月)でも25℃程度、冷たい時期(6月~11月)は16℃にもなります。
特に最も水が冷たい8・9月は水中でガタガタ震えてくるほど寒いこともあります。
ダイビング後体を温める厚手のフリース等の上着を持って行った方がいいですよ!

どうやって申し込むの?

ダイビングセンターにダイレクトに入店しましょう。アポを取る必要はありません。
店内のスタッフにダイビング希望日や見たい生物などを相談すれば、希望にあったツアー日を教えてくれますよ。
スタッフは現地語であるスペイン語の他、英語でも対応が可能です。
残念ながら、日本語対応可のスタッフがいるショップはありません。
そもそもガラパゴスに日本人ガイドが存在しないのです…(^_^;)

ちなみに、
「お店に行って話を聞いたらそこで申し込まなきゃですよね?」
という日本人らしい心配は無用です。
他のショップの内容と比較するために一通りダイビングセンターを巡るのは当たり前という認識をあちらも持っているので、申し込まずに去っても全然嫌な顔はされませんよ!

ショップによって、同じダイビングポイントへのツアーでも開催する曜日が異なり、またひとつのショップのみしか向かわないダイビングポイントもあります。
最も希望にあうショップで申し込みましょう♪

一人旅or二人旅低度の人数であれば、ハイシーズンである年末年始・8月以外は大抵の場合前日飛び込み予約でも残席があるため申し込めます。
ハイシーズンは希望日の3日前までに申込みに行けばほぼ確実に予約できます!

尚、ガラパゴス旅行出発前に予め申し込んでおきたい方は、各ダイビングセンターのHPからコンタクトフォームで申し込むことも可能です。
英語またはスペイン語でメールを送りましょう(ただ、ショップによってはメールをほとんど確認しないためスルーされ返事が来ない場合もあります…)。

メキシカンホグフィッシュ

申込みの際に聞かれること、必要なものは?

ダイビングセンターで話やツアー内容を聞いて
「よし、ここでダイビングしよう!」
となればその場で即申込み&支払いです。

その際聞かれることは
・Cカードのランク、経験ダイビング本数
・最終ダイビングはいつだったか
・アレルギーや食べられないものはないか
です。

Cカードのランクや本数、最終ダイビングの日付によってとがめられることはありませんが、ゴードンロックなど難易度が高めのポイントに限っては「最低25本以上のダイビング経験が必要」といった参加条件があります。

また、ほとんどの日帰りダイビングツアーはランチやスナック休憩があるため食べ物に関しても確認されます。
アレルギーがある場合は該当食材を除いた食事を用意してもらえるのはもちろん、ベジタリアンやビーガンにも対応してくれます!

申込みの際に提示・コピーを求められるものはダイビングセンターにもよりますが、
・パスポート
・Cカード
・ログブックの最終ダイビング記録ページ

があればどこでも対応できるでしょう。
支払いは現金の他、クレジットカード(Visa・Masterならどこでも確実、Dinersも7割方大丈夫)でも対応してもらえます。

どのショップを選べばいい?おすすめは?

ガラパゴス諸島の有人島3島にはそれぞれダイビングセンターがいくつもあり迷ってしまうほどです。
その中で、他店と比べてだいぶ安い!というショップはあまりおすすめできません。
そういったショップでは、当日いきなりツアーをドタキャンしたり、器材管理がずさんといった被害例がちらほらあります…。

参考までに、地元民からの評価と私自身の利用評価でおすすめのショップは

■サンタ・クルス島(Santa Cruz)…Scuba Iguana、Academy Bay Diving、Macarron Scuba Diver
■サン・クリストバル島(San Cristóbal)…Wreck Bay Dive Center、Galapagos Underwater
■イサベラ島(Isabela)…Scuba Dragon

です。

ガラパゴスの海中風景②

予算は?日帰りツアーの内容は?

日帰りダイビングツアーの平均価格は2018年9月時点で220ドル(通貨は米ドル)です。
年々5ドルくらい上がっている…。

この価格には
2ボートダイブ、重器材・軽器材レンタル料金、スナック、ランチ
が含まれています(つまり全てコミコミです)。
※少数ですが、器材レンタル料金が別途かかるショップもあります。
※イサベラ島、サン・クリストバル島の一部のダイビングツアーではダイビングポイントがとても近く2ダイブが午前中に終了するので、ランチは含まれない分価格設定が割安です。
※ツアー中の移動で途中タクシーや水上タクシーを利用する場合がありますが、その費用も上記の値段に含まれています!

ただし、どのショップもダイブコンピューターのみレンタルを行っていないので、ダイコンは持参しましょう!
グローブもレンタル品はただの軍手なので、心許ない方はダイビンググローブを持参していくのがおすすめです。

ガラパゴスでは器材持ち込みでもレンタルでも料金は変わらないので、レンタルを利用する人が圧倒的です。
良いショップはレンタル品でも品質がよく、サイズも豊富に用意されています(私は153cmですがきちんと合うスーツがありました)。
ちなみに、レンタルスーツは全てウェットです。
通常5mmですが、水温の低い時期には7mmウェットです。

ガラパゴスは塩分濃度の高い海で、浮力調整の兼ね合いもあり、水温が冷たい時期でもドライスーツは適していません。
毎日潜って慣れているガラパゴスの海マスター、現地ガイドたちですらせいぜいセミドライが限界です。
ドライは持参しても使い物になりません…。

寒がりな人はフードベストを持参していくのがおすすめ!
サンタ・クルス島のScuba Iguana(スクーバイグアナ)であれば、希望すれば無料でフードやホットインナーまで貸してくれますよ♪

エアの種類は?

通常のエアです。エンリッチド・エア(ナイトロックス)準備の必要はありません。
ガラパゴスのダイビングセンターのほとんどがエンリッチド・エアを完備していないので、エンリッチド・エアでのダイビングに普段慣れている方はご注意ください。
(ダイビングクルーズの場合は希望者用にエンリッチド・エアを用意していますが、基本的には通常のエアで行われます。)

ダイビング前日は何かある?

ツアーの申し込みを済ませると、
「ではツアーの前日の16時~18時の間にここへ来てください、スーツ・器材フィッティングをします。」
と言われるのが通例なので、前日の夕方は忘れずにショップに行きましょう!

「申し込んだ今、ついでにフィッティングすませたいんですけど」
と言ってみましたが、レンタル品のやりくりの都合でどうしても前日の夕方フィッティングでないとだめなのだそうです。

フィッティングを終えると、帰る前に改めて翌日の集合時間と場所をアナウンスされます。
この時に不安なことは聞いて解決しておきましょうね。

器材フィッティング

当日の持ち物は?

特別持参するように指示されるものはありませんが、水着は衣服の下に着用していった上で
・ダイビング終了後用の下着、着替え(2ダイブ目が終わったあと、みんな船内のトイレで交代して着替えます)
・タオル(スクーバイグアナを利用する場合は、船内でバスタオルが支給されるので持参する必要はありません)
・日焼け止め
・酔い止め(ボートがとんでもなく揺れて跳ねることが多々なので)
・チップ代
を持参していくのがいいですよ!

ボートの船内はどんな感じ?

小型のスピードボートで、客ダイバーはMAXでも10人乗りです。
船内にはトイレはありますがシャワーはありません。
尚、船内は完全禁煙です。

ボートはとても揺れます。酔い止めは乗船前に飲んでおくのが必須。
もし忘れた場合、船内に酔い止めも常備薬として置かれているので、ガイドやスタッフに酔いそうな旨を伝えれば手渡してもらえますが、それでももし酔った場合は海に吐いてください。
トイレに吐くのは詰まるので厳禁です!

ダイビングスタイルは?

ガラパゴスでのダイビングは総じてボートからエントリーのドリフトダイビングです。
砂地でのダイビングとドロップオフダイビングの2本立てが基本的。

ウエットスーツとブーツを着用する以外は、ぜーんぶガイドやスタッフがやってくれる殿様ダイビングです。
スーツを着終えるころにウエイトベルト(ウエイト付き)を手渡してもらえるのでそれを装着して、あとは座って待っていればBCDからフィンから全部つけてくれます。

タンクの残圧計は、私たちが普段使用するBARシステム(MAXが200の表示)ではなく、psiシステム(MAXが3000表示)が一般的です。
3000psi=200BAR
1000psi=70BAR
750psi=50BAR
と換算して覚えておきましょう!

エントリー方法は?そこからエキジットまでの流れは?

バックロールエントリーで海に入り、水面で集合してからガイドの指示でフリー潜降し、海底で再集合です。
ただでさえ塩分濃度の高い海なのでスーツの濡れていない1本目は特に沈みづらくて大変ですが、水面で沈めずにいると必ずガイドがやってきて手をとって沈ませてくれますので、「置いて行かれる!」と慌てないでください。

海底で全員集合ができたら、ガイドについて泳いでいきましょう。
大物や面白い生物が現れた場合はガイドがチリンチリンと鳴らして知らせてくれます。
その後はチーム内で一番エア消費が早い人に合わせてチーム全員で浮上、エキジット。

シグナルフロートはガイドが上げるため、持参する必要はありません。

ガラパゴスの海中風景③

チェックダイブの内容は?

チェックダイブを行わないショップもかなりありますが、一本目の海底集合時にチェックダイブを行うことが基本的です。
・マスククリア

・レギュレーターリカバリー&クリア
が課題とされます。

しかし、コンタクト着用者はマスククリアの「ふり」でOKと事前に告げられます~!

ウエイトはどのくらいにすべき?

ガラパゴスの海は塩分濃度が高いので、日本より倍近く重くつけないと全然沈めません!

参考までに、私は5mmウエット着用の際日本ではウエイト5kgですが、ガラパゴスでは10kgつけます。
水温が低い7mmウエット+フードベストの時期は12kgつけます。

ウエイトベルトの準備はガイドやスタッフがやってくれます。
もし自分でどの重さがいいのか分からなくても、ガイドが見立てて適当なウエイトをベルトに通して用意してくれるので心配はいりませんよ。

ダイビングが終わったあとは?

全員で浮上したら、迎えに来たボートの側面のロープに掴まり、まずウエイトベルトだけ外して船員に渡します。
このウエイトベルトが重い!ので、片手で持ち上げて船員に渡す際に落とさないように気をつけてください(無理だと思ったらガイドにやってもらいましょう、弁償沙汰になるよりマシです)。

カメラもあればこの時船員に渡すといいですよ。

身軽になったら次はフィンを外し(これも、できなければガイドが外してくれるので遠慮なく甘えましょう)ラダーを登って船内へ。

あとはスタッフやガイドがBCDを脱がせてくれます、タンクの取り換えなども全部やってもらえますので私たちは何もしなくて大丈夫です!

1日のダイビングが全て終了したら、ボートが港に着き次第現地解散が基本。
ログづけはほぼ全てのショップで行っていません。
ログづけがあるショップの場合は、みんなで港からタクシーまたは徒歩でショップに戻り、ログづけを行ったあと解散です。

ダイビング当日の流れが知りたい!~Scuba Iguana(スクーバイグアナ)の例~

Scuba Iguana(スクーバイグアナ)の看板

サンタ・クルス島Scuba Iguana(スクーバイグアナ)はガラパゴスのダイビングセンターで最も信頼のおける老舗。
チャールズ・ダーウィン研究所とも提携している他、海外のテレビクルーは必ずといっていいほどこのショップを利用します。
私もいつもお世話になっているスクーバイグアナ、ダイビングツアーの1日の流れはどうなっているかご紹介します!


■7時30分

ショップに集合。
全員が揃ったらガイドが一日のスケジュールを説明し、みんなで自己紹介し合います。
その後、ボートの出るイタバカ海峡まで45分タクシー移動し、ボートに乗船します。
(フロレアーナ島へのツアーのみ、ショップ敷地内の桟橋から直接ボートに乗船。)

7:30、ショップに集合

■ボート乗船1~2時間後

1本目のダイビングポイントに到着!
船内でガイドがブリーフィング(英語/スペイン語)。
ハンドシグナルや各生物のハンドサインも教えてくれます。

ブリーフィング後、自分用の器材が手渡されるのでウェットスーツに着替えを始めます。
着替えが済みウエイトベルトも装着できた頃、ガイドが一人一人の名を呼び「ここに座って」と指示を出してくれるので、言われた通りそのボートの淵に座りましょう。
すると、BCDなどの重器材、フィンなどを全部スタッフが着させてくれます!

タンクの準備もお客はやる必要がありません、楽ちん♪

船内ブリーフィング

■1ダイブ目開始

全員の準備ができたら、ガイドによる「スリー!ツー!ワン!ゴー!の合図で一斉にバックロールエントリーします。
ここでお間違えなきよう…カウントダウンのあとのゴー!が聞こえたあとにエントリーですよ~

エントリー前

■スナックタイム

1本目を終えたら、温かい飲み物を支給され船内で1時間のスナック休憩!
日によってメニューはさまざま。

ヨーグルトシリアル

シリアルヨーグルトだったり…

スナック

スナックだったり果物だったり…

サンドイッチ

サンドイッチだったり…

のんびりお腹を満たして1時間たっぷりリラックスしたら、ぼちぼち準備に入り、2ダイブ目を迎えます。
手順は1本目と同じです♪

■2本目終了後、ランチタイム

2ダイブ目終了後、再び暖かい飲み物を支給され、船内でランチタイムです♪
こちらも日替わりメニュー。

セビッチェ

エクアドル料理!セビッチェ(ceviche…野菜と魚介類のレモンマリネ)や…

ジャピンガーチョ

こちらもエクアドル料理、ジャピンガーチョス(llapingachos…マッシュポテトとチーズを合わせて焼いたパティ)!

パスタ

パスタの日もあります♪

スクーバイグアナで提供されるスナックやランチはどれも美味しいので、ダイビングの大きな楽しみのひとつです!

船内でのランチ風景

船内でのランチ風景

■15時~16時、ショップへ帰り着く

ボートが島に到着したら、みんなでショップに帰りログづけです。
ガイドが今日のダイビングのデータをホワイトボードに書いてくれると同時に、今日のダイビング中にガイドが撮影した写真をスライドショーで上映します。

スライドショーを見ながら、ガイドが何の魚か教えてくれますよ。
※ガイドが撮ったその日の写真データは、希望者には25ドルで販売してもらえます。購入すると、データをCD-Rに焼いた上で当日の夜宿泊先までガイドが持ってきてくれます。自分で持参したUSBに入れてもらうこともできますよ。

ログづけ終了次第解散、お疲れ様でした!

さいごに

まるで水族館の大水槽の中のような、圧倒的に魚影の濃いガラパゴスの海でのダイビングは一生の思い出になります!
少しでもダイビングしてみようか迷ったら、是非尻込みせずに挑戦してみてください。
私は60本以上潜りましたが、それでもまだまだ全然飽きない魅惑の世界ですよ~!

《ダイビング中こんなところに目を向けるとおもしろい!という、こちらの記事も一緒にどうぞ♪》

ガラパゴス諸島ダイビング おすすめの楽しみ方


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。