南米エクアドル ガラパゴス諸島のクリスマス・年末はどんなもの?

南米エクアドル ガラパゴス諸島のクリスマス、年末はどんなもの? アイキャッチ

日本のクリスマスといえば?
街に流れる陽気なクリスマスソング、きらびやかなイルミネーション、ケ○タッキーによる幸せそうな人々のCM…。
ハロウィンを終えた途端、11月という存在はすっとばしでクリスマスモード一色になりますよね。

カトリックであるガラパゴス(というかエクアドル全体)も、もちろんクリスマスモードになります。
ただ、こちらでは11月に“死者の日”という一大行事がありますから、クリスマスモードに入るのはそれを終えてから。

《死者の日って何?という方はこちらの記事をご参照ください》

ラテンアメリカのお盆?エクアドルの死者の日

ガラパゴス諸島のクリスマスはどんな感じ?


ここには日本ほど派手できらびやかなイルミネーションはありませんが…ご覧ください、この味わい深いほんのりとした電飾を纏ったお役所。

電飾をまとった役所

クリスマス用品も販売されています。
商店では窓際の目立つ位置にクリスマスツリーを配置。

クリスマスツリーを置く店

ちなみに冒頭でケン○ッキーの名を挙げましたが、ガラパゴス諸島及びエクアドル本土ではクリスマスのメイン料理はチキンではなく七面鳥です。

「日本ではクリスマスにチキン食べるよ」と話すと、「え!?そんなのいつでも食べられるでしょ!?」と驚かれます。
確かにここでは、日本でいうおでん屋台やラーメン屋台のような感じで夜な夜なフライドチキンの出店が路上に並ぶほど身近なファストフード。
クリスマスという特別なタイミングになぜわざわざそれを!と感じて当たり前の環境です。

クリスマスイブディナー

私はガラパゴスでのクリスマスは、ダーウィン研究所の上司であるパティのご自宅にお招きいただき過ごしました。
上の写真がそのディナーメニュー!ものすごく美味しかったです!
大きな七面鳥の丸焼きを、みんなそれぞれナイフで削いでお皿に盛りました。

クリスマスイブの夜はどう過ごす?

ところで、日本ではクリスマスイブはすっかり恋人と過ごす日として定着しておりますね。
この日に未婚の人がひとりで、もしくは友人や家族と過ごしていると、自動的に「あ、恋人いないんだ…」と解釈されてしまうという世知辛い風潮…。

でも大丈夫!ここガラパゴス諸島(エクアドル)ならば!恋人の有無関係なく!
クリスマス=家族で過ごす日なのでございます!

そしてもうひとつ、日本のクリスマスと大きく異なった点がありました。

イブの晩に上司のパティご一家のお宅で美味しいお食事を頂き、洗い物や片付けを済ませてそろそろお暇しようか…と思っていたところ、「さぁ、これからリビングでみんなでのんびりしよう!」とパティが言ったのです。
なんだか、まるでこれからが本番!というかの雰囲気で、とてもここで帰宅する空気ではないことを悟りました。

そして全員でリビングに椅子やソファーを集めて腰掛けます。
輪になって座ったので、「これはもしやWAになって踊る前ぶれか!?さすがラテンアメリカ!」と身構えたのですが、待てど暮らせど誰も踊らない。

それではゲームでもしてみんなで遊ぶのだろうか?と思ったものの、始まったのはひたすらのーんびりとWAになって雑談です。
そうして22時…22時半…23時…23時半…と夜は更けてゆきました。

穏やかな雑談は楽しいものです。
しかしこののんびりとした空気は眠気を誘う。
だんだんと皆の目がとろんとし始め、かっくんかっくんと船を漕ぐ人も現れ始めます。

ガラパゴス諸島でのクリスマスの予備知識が全く無かった私。
この時間は一体何の消化試合なんだと不安になり始めます。
しかし、一緒にパティの自宅に招かれたボランティア仲間の子も帰ろうとする素振りを見せないため、とりあえず留まり続けます。

そして迎えた23時50分。


それまで座ったまま半分眠りの世界に旅立っていたパティのお嬢さんが、時計を見て「みんな、もうすぐよ!」と声を上げます。
それを聞いてうとうとしていた全員がシャキッと目を覚まし、おぉいよいよかと椅子に腰かけ直しました。

それからは全員で時計の針を見つめながらワクワクタイム。
あと5分、あと3分…と皆でカウントダウンし、ついに24時に向かって走る秒針を見届けると…

「Feliz Navidad!(メリークリスマス!)」

そう言って全員とハグを交わしました。
そうか、クリスマスってカウントダウンするものだったのか!

まるで年越しのようだな~と新鮮に感じました。

無事に全員で25日を迎えるという一大行事が終わったため、これにてお開きとなったのでした。

クリスマスを終えたら?年末は?

日本ではクリスマスを終えたら今度は一気に年末年始モード。
鏡餅や松飾などを用意して…と慌ただしくなりますよね。

ガラパゴス(エクアドル)では年末年始にはこれといった飾り付けなどはありません。
ただ、街中でel año viejo(エル・アニョ・ビエホ)を沢山見かけるようになります。

この人形たちです。

エルアニョビエホ①

el año viejo(エル・アニョ・ビエホ)というのは、エクアドルの年越しに無くてはならない文化です。
その年を象徴するものや話題になったものを紙や段ボールで大きな人形にし、12月31日の深夜(年明けと同時)に路上で燃やすのです。

「前年のネガティブな記憶を焼き去って、新しく始まるこの一年がより良きものとなるように」という思想のもとで行われるこの行事。
意味合いは大分異なりますが、エクアドル版お焚き上げと言えるかもしれません。

このエル・アニョ・ビエホはなかなか大きいため、大晦日に間に合うようにと製作が始まるのが早く、12月になると街中にちらほらと完成品が並び出します。
家の中に置いておくのも大きさがあって邪魔でしょうし、せっかく立派に作り上げてるのですから外に並べてお披露目したいですものね。

クリスマス前後ともなると、街中には沢山のエル・アニョ・ビエホが並びます。

エルアニョビエホ②

さきほど「その年を象徴する」ものがエル・アニョ・ビエホになると書きましたが、昨今は必ずしもそうではなく、とにかく製作者の作りたいものが作られるケースが多いです。
↑の写真のように、キャラクターが作られるケースが多々。

数年前まではここサンタ・クルス島ではエル・アニョ・ビエホ・コンテストが毎年開催されていて、一番クオリティの高いものを製作した人には優勝賞金が与えられていたのだとか。
そのため、サンタ・クルス島のエル・アニョ・ビエホは大変ハイクオリティなものが多く、大晦日は展覧会のようで大盛り上がりだったそう。

まるで欽ちゃんの仮装大賞のようだったのかしら、それともかつての紅白の小林幸子さんのようだったのかしら、と勝手に想像してしまいます。

しかしなんという刹那、せっかく時間とまごころを費やして製作されたエル・アニョ・ビエホたちは年明けと同時に着火されてしまうのです…。
その様子はまた新年にブログでご紹介致します。


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演を行っている。