すっとんきょうな見た目とのギャップがすごい!アオアシカツオドリ

すっとんきょうな見た目とのギャップがすごい!アオアシカツオドリ アイキャッチ

ガラパゴス諸島の鳥の中でも人気が高いアイドルといえば、アオアシカツオドリ!
まるで足をペンキにつっこんでしまったかのような見事な水色の足はもちろんですが、そのすっとんきょうな顔がまたキュートですよね。
しかし実際に彼らを見ると、彼らの持つギャップにメロメロになってしまう方も…!
アオアシカツオドリの魅力的なギャップをご紹介します。

地上ではのんびりやさん

「アオアシカツオドリって、ガラパゴス諸島でもわざわざ無人島に行かないと会えないでしょ?」
とお思いの方も多いと思うのですが、
実はにぎやかな有人島にも意外といたりします。

アオアシカツオドリ正面顔

気が向くと魚市場にやってくることも。

カッショクペリカンとアオアシカツオドリ

自分より体の大きなカッショクペリカンが隣にやってきてもぼーっとしています。

またある時、港近くで佇んでいるのを発見しカメラを構えて見つめていると、

見つめ返してくるアオアシカツオドリ

ん?なんぞ?と見つめ返してくれちゃう。

またまたある時、岩場で羽繕いしているところを観察していると

変なポーズで止まるアオアシカツオドリ

変なポーズで一時停止(ほどなくして運転再開)。

そう、地上で見るアオアシカツオドリはどこかのんびりとしているのです。
求愛だって、オス同士が激しく争い時に流血沙汰になる鳥もいる中、アオアシカツオドリといえば


アオアシカツオドリの求愛ダンス

ぺったんぺったんとのんびりステップを踏むテンポの遅いダンス。

ゆるい、ゆるすぎるぞアオアシカツオドリ。
表情から既にゆるさが溢れ出ているぞ。

こんな様子にハートを射抜かれて、可愛い可愛いと呟く人々のなんと多いことでしょうか。
しかし、彼らが持つのはこのようなゆるキャラな側面だけではありません。
彼らは本気を出すと実はすごいのです。

海に出れば、まるで弾丸か弓矢のよう!

ガラパゴス諸島では、時に沖合でこのような現象を見ることができます。

降り注ぐアオアシカツオドリたち

アオアシカツオドリの大群!

魚の群が現れると、そこに向かって大きな群れが一斉に海に飛び込むのですが、その様子はまるで放たれた弓矢か弾丸。
時には15mやそれ以上の高さから一気に急降下するんですよ!

「飛び込む」「ダイブする」というより、海に刺さるという表現のほうがふさわしいでしょう。
地上でのあののーんびりした様子はどこにいってしまったの?という見事なギャップです。
この猛スピードモードのアオアシカツオドリを間近で見ると、軽く悲鳴をあげてしまう人もいるほど。

私はダイバーでもあり、ガラパゴスの海に何十回と潜ってきたのですが、海から上がる前に行う3分間の水深5mでの安全停止中、上からアオアシカツオドリが刺さってこないかすごく怖いです。
実際は安全停止中にアオアシカツオドリが降ってきた経験はありませんし、ダイバーとの接触事故があった例も聞いたことはありませんが、魚の群に取り囲まれることが多いので、とばっちりをくらわないかビクビクしてしまいます。
ぶつかったら確実に致命傷ではないですか?

そんな、文字でいくら説明されてもよくわからない!という方、お待たせいたしました。
こちらがサンタ・クルス島で撮影した、小規模グループバージョンではありますがアオアシカツオドリの集団漁の映像でございます!

ダイブしては羽ばたき、一周してまたダイブしては羽ばたき…を長い間繰り返していました。
この急降下ダイブ、動画の通りすごく勢いがありますよね。

水面に刺さる瞬間の衝撃と負担は実際とても大きくて、年数繰り返しているうちに翼の骨が衝撃で折れてしまったり、失明してしまうこともあるのです。
そしてそれは、彼らにとって死を意味するもの。
そんな死へのリスクを冒しても、彼らは日々海にダイブし続けるのです。

すっとんきょうな顔してのんびりしているように見えて、実は相当ハードな人生を送っています…。
是非、ガラパゴス諸島で彼らを見かけたら「可愛い!」だけではなく、「毎日本当にお疲れ様」とその苦労を労って差し上げましょうね。

水面のアオアシカツオドリ

~このブログの著者の本『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん』(さくら舎)好評発売中!~


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。著書『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん― ガラパゴスの秘魚』(さくら舎) 。 たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演、メディア出演等を行っている。